wjk_anima さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
衝撃の挙刃!ぱなぃっしょ…本気と画ぃて【マジっ】と心の声がする驚愕のsymphony☆
何なんだっ!
一体何なんだ…この絶望的で絶体絶命な世界感は、
と、人間が空虚な存在である事をまざまざと見せ付けられつつも、その中でもがきながら、神へ抗うが如く,葛藤しながらも存在意義を唱え己自身を奮い立たせる…。
戦争と平和を描いているかの様な印象も受ける!
〔但し, 刀 vs 拳銃 位のハンディがある状況下!正に勝ち目なしの脱力感と云うか投やりな喪失感…〕
色々な局面での心理描写からなされる行動やセリフの数々は、唯一無二の産物であり、見る者を引き付けて止まない「万有引力の法則」をも凌駕する見えない力なのだろぅ…。
『 Don't think. FEEL ! - 考えるな、感じろ! 』 正にそんな感じですっ
【 ストーリー 】
繁栄を築き上げた人類は突如出現した“天敵”「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は、三重に築かれた「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。城壁による平和を得てから約100年後。いつしか人類は巨人の脅威を忘れ、平和な日々の生活に埋没していた。
城郭都市の外縁地区ウォール・マリア南端より突出した(甕城)シガンシナ区にて、医師である父・グリシャと口うるさい母・カルラ、父の知人の遺児で義兄妹同然の幼馴染・ミカサと暮らす少年エレンは壁の外に自由のない暮らしに安らぎを見いだす人類を“家畜同然”と見下し、危険を冒して巨人の正体や目的を探ろうとする調査兵団に強い憧れを抱いていた。いつの日か「壁の外に出て世界を探検すること」を夢見て、親友アルミンと語り合うことがその慰めになっていた。
エレンが10歳を迎えた年、突如として現れた「超大型巨人」によりシガンシナ区の壁が破られ、多数の巨人が市街地に侵入する。アルミンの機転で助かったエレンとミカサだったが、2人の眼前で母・カルラは捕食される。ウォール・マリアは放棄され、他の難民と一段内側のウォール・ローゼ内へ避難するエレンは、巨人をこの世界から駆逐することを強く心に誓う。
ウォール・マリアの崩壊から2年後、エレン、ミカサ、そしてウォール・マリア奪回作戦の失敗で両親を失ったアルミンの三人は、第104期訓練兵団に入団し、同期のジャン、コニー、アニらと競い合いながらエレンたちは立体機動を使った対巨人戦闘術を学び、成長を遂げる。
それから3年後、第104期訓練兵団は育成過程を修了し解散となる。だが、その直後に再び超大型巨人が出現し、ウォール・ローゼが破られる。破壊された城壁から侵入する数多の巨人たち。迎撃に当たった兵士たちは次々と命を落とし、果敢に立ち向かったエレンも重傷を負い、アルミンを庇い捕食されてしまう。戦況は悪化の一途を辿り、兵士たちの間にも絶望感が漂う。生き残った104期訓練生たちも仲間たちの死に打ちのめされ、補給切れにより窮地に陥っていた。ミカサはそんな仲間たちを叱咤し、捨て鉢の突撃作戦を敢行するが奮闘虚しく巨人に蹂躙されようとしていた。
そんな絶体絶命の時、それまで誰も見たことがなかった「巨人を攻撃する巨人」が現れ、他の巨人たちを圧倒的な破壊力で殺戮する。猛威を奮ったその巨人が疲弊し力尽きたかに思えたその時、巨人の体内から現れたのは、戦死したはずのエレンだった。エレンに疑惑の目を向ける兵士たちはエレンを庇うミカサとアルミンを取り囲む。二人の窮地にエレンは自らの意思で巨人化した。駐屯兵団の長・ドット・ピクシスはその光景を目の当たりにし、エレンの力を利用してウォール・ローゼに穿たれた穴を塞ぐ作戦を立案。数々のアクシデントに見舞われながらも作戦は成功し、多大な犠牲を払いながらも人類はその生活圏を喪わずに済んだ。だが、エレンの存在に危機感を抱く憲兵団や民衆は捕縛したエレンの排除を叫ぶ。調査兵団長のエルヴィンはエレンの能力を活かすことを考え、自らの配下に取り立てる。
自らの身に宿る力に誰よりも困惑するエレン。母の死後まもなく行方不明となった父の言葉を思い出し、エレンは巨人化の秘密が隠された生家地下室のあるシガンシナ区奪還を目指す。未曾有の存在となった彼の前途には、更に多くの困難が立ち塞がっていた・・・
【 作品!舞台設定 】
産業革命前後に似た世界観などダーク・ファンタジー的な要素が見られるが、魔法や超能力などのファンタジー的要素はなく、組織化された軍と戦術、利用できる科学技術に合わせた装備などの軍事設定が盛り込まれ、基本的には架空戦記のようなハードな展開がメインとなっている。また、単行本のおまけページで断片的に公開される設定以外には謎が多く、文明の破局を経た退行後の世界であるのか、完全な架空世界であるのかなども明確にされていない。
本作品単行本の表紙カバーを外すと、巨人から逃げて海を越え、もう1つの土地の壁の中に移住する人々を描いた中世の古文書風の絵が見られる。絵に書き込まれた文字は一見解読不能であるが、逆さにすると、カタカナで記された日本語になっている。これらは物語の核心に触れる内容となっているが、これについて諫山は「この世界における教科書の1ページ目で、誰でも共通で持っている知識とかそういうものを込めている」と述べている。以下に概要を示す。
●巨人の襲撃により、人類は海を越えた新大陸への移住を余儀なくされる。この際、人類はほとんどが死滅するが、実際には滅亡の直接の要因は巨人によるものではなく、人間同士によるものであった。また、航海の途中で人口はさらに半数が失われた。
●新大陸には「モトモト キョウダイナ カベガ ヨウイサレタ」(原文ママ)。さらに、新大陸を聖地として崇拝の対象とする。この壁の中こそが人類の理想郷であり、ここに永遠平和の世界を築くことを主張する。
★《 作品への社会的評価! 》★
本作は前述の通り単行本第1巻発売直後から様々な社会的評価を受けている。代表的なものは『オトナファミ』2010 August号掲載「NEXTブレイク漫画ランキングBEST50」第2位、『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)2010年9月号にてプラチナ本への選出、『このマンガがすごい! 2011』オトコ編第1位、全国書店員が選んだおすすめコミック2011第1位、第4回マンガ大賞第7位、第35回講談社漫画賞少年部門受賞、などと多岐に渡っているが、この内『ダ・ヴィンチ』2010年9月号掲載プラチナ本への選出時には同誌編集長の横里隆が「分からないことだらけの圧倒的な絶望感の中で、主人公たちが生き延びるために戦い続けることに魅力を感じ、またそこにリアリティがあるため怖い。怖いものは面白い」と評した。また評論家の宇野常寛は「この作品は「ゴジラ」第1作に代表されるような昭和時代の怪獣映画や変身ヒーロー物の作品内にて、国家や戦争といった個人ではどうにもならない物のイメージを持って登場した“大きなもの”を備えている。しかし21世紀となった現在では“大きなもの”のイメージを過去のようにステレオタイプな悪役にせず新たに更新する必要があるものの、その姿はまだどう変わるか分からない。それでも“分からない大きなもの”をどう受け止めるかというテーマに対して主人公達は正面から格闘していて、その本質から逃げない姿勢が読者を惹き付けているのではないか」と評している。三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長の太下義之はこの作品が人気を集めた要因として、謎が謎を呼ぶ形のプロット、その謎を仕掛ける作者の存在を読者に意識させるメタ・フィクショナルな構造、二次創作の余地を生む世界観、『寄生獣』に通じる閉塞感などを挙げている。この他、2011年発表の第35回講談社漫画賞にて審査員を担当した漫画原作者の安童夕馬(樹林伸)は「まだ序章ではないかという意見も存在したが、候補作の中では頭ひとつ飛び抜けており、今この作品の“勢い”に賞を出すことは意義がある」とコメントしている。
なお2011年3月11日以降は作品内容上、東日本大震災に絡めて評されることが多くなっている。『ダ・ヴィンチ』2011年6月号掲載の特集では「作中に登場する“前に巨人に襲われてから100年経っていたため脅威を忘れていた人々”や“自分の財産を守ろうとして人々の避難を邪魔した商人”などのキャラクター、そして“巨人”そのもの。これら全てが震災前に描かれたにも関わらず震災を連想させるものばかりであり、震災後の日本と同じく本作も巨人から世界を取り戻すという“復興”を目指す作品である」とした上で、「ますます時代に関わる重要な作品になっていくだろう」と紹介している。震災については諫山自身も映画評論家・町山智浩との対談記事にて「作品内容に影響は無い」としながらも、別のインタビュー記事では「以前の日本には閉塞感が漂っていたが、震災を境に変わってしまった。今後は目の前にある脅威に対してどうやって勝ち得るのかを描いていきたい」と述べている。
【 概要 】
『進撃の巨人』(しんげきのきょじん、Attack on Titan)は、諫山創による日本の漫画作品。小説・テレビアニメなどのメディアミックス展開が行われている。『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中であり、『週刊少年マガジン』(講談社)にも出張読み切りとして特別編が2度掲載されている。
単行本の発行部数は、2013年現在累計2300万部を突破している。
閉鎖的な世界を舞台に、圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間達の戦いを描いたファンタジーバトル漫画。2009年9月9日に講談社の少年マガジン編集部から発行が開始された『別冊少年マガジン』10月号(創刊号)で連載を開始。新人作家の初連載作品であるにも関わらず2011年には第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞するなど、各方面から高い評価を受けた。
本作の世界観はダーク・ファンタジー的な要素が強く、少年漫画としては残酷な描写(主人公側の人間達が巨人に襲撃・捕食される)も多い。なお、作者によると出版サイドからは「人体の断面を描いてはいけない」という程度の表現規制しか受けていないという。立体機動などの舞台設定に関して、ある程度練られているが、読者からの「もっと上手に巨人を退治できるのではないか」というつっこみに対しては「そんな話が面白くなるとは思わない」とも回答はしている。
2012年にはテレビアニメ化が発表され、翌年4月から各局で放送中。また、2014年には実写映画化も予定されている。この他、ライトノベル化やゲーム化も行なわれている。このように本作は2011年頃より様々なメディアミックス展開が採られているが、作者は「読者に媚びることは、読者を裏切ることと等しい」という考えの下、「舞台などの謎が明かされた時が物語の終わる時」としている。
★《 テレビ アニメ 》★
2013年4月から同年9月まで(最速局のMBSでの場合)放送された。放送期間は2クールを予定していると発表され、#概略年表における850年のストヘス区でのアニ身柄拘束作戦の完了までを、第13話と第14話の間に総集編の第13.5話を挟んだ【全26回】で描いている。
原作者の諫山創は、アニメ版の1話を視聴して完成度の高さから「原作はアニメの方、僕は絵の描けないコミカライズ担当という感じ」との趣旨の発言をしている。
ストーリーは基本的に原作に忠実だが、原作とは違い、ほとんどが時系列に沿って話が進んでいく構成になっている。また、前述のようにキャラクター名が変更されたりオリジナルキャラクターが登場する、原作にあった展開が削除されたりアニメオリジナルの展開が追加されるなどのアレンジが加えられているが、中にはアニメのスタッフからではなく原作者の諫山創から提案されたものも含まれている。
本作のアニメ化は当初、2012年12月2日にタイトル名を隠した上で「PROJECT ATTACK」という仮タイトルで告知された。その5日後の12月7日には原作の掲載誌である『別マガ』1月号の発売に合わせて2013年春からのテレビアニメ化が発表され、さらに翌日の12月8日にはニコファーレにて制作発表会が行なわれた。
なお、2013年8月9日に発売された原作単行本第11巻限定版には当初、OVAとしてテレビ未放送の前日譚を描く特別編「イルゼの手帳」(『週マガ』に出張掲載された読み切りのアニメ化)が収録される予定だったが、テレビアニメ本編の制作遅延の影響を受けて第12巻限定版へ延期された。
【 スタッフ 】
本作はProduction I.Gから2012年6月に独立した子会社のWIT STUDIOが、アニメーション制作を担当した初のテレビアニメ作品である。親会社のProduction I.Gもアニメーション制作協力として参加しており、メインスタッフも『戦国BASARA』シリーズなどに参加していた面々が多くを占める。なお、監督を務める荒木哲郎は就任依頼が来る前から原作漫画を購読していたという。
また、3DCG制作は『アイアンマン』(マッドハウス版)などを手掛けたマッドボックスが担当。作中では立体機動装置を使用した空間移動中のカメラワークなど、原作読者がイメージしている動きをいかに映像化するかという点を最も重視したという[81]。
この他、製作クレジットにMBSはクレジットされていないが、MBSのアニメ担当プロデューサーである竹田靑滋、丸山博雄、前田俊博の3名が製作、企画、プロデューサーの一員としてクレジットされている。
《 原作者の参加 》
アニメ化にあたり、原作者の諫山創は脚本制作の段階から参加して入念な打ち合わせを行っている。また、エレン巨人体や女型の巨人には実在する格闘技のイメージがあり、諫山創によって格闘シーンの参考動画が提供されたほか、立体機動装置の動きはフランス発祥のパルクールというエクストリーム系スポーツの動きのモデルを参考にして作られている。
★【 音楽 】★
◆オープニングテーマ
「 紅蓮の弓矢 」(第1話 - 第13.5話)
作詞・作曲・編曲 - Revo / 歌 - Linked Horizon
「 自由の翼 」(第14話 - 第25話)
作詞・作曲・編曲 - Revo / 歌 - Linked Horizon
◆エンディングテーマ
「 美しき残酷な世界 」(第1話 - 第13.5話)
作詞 - マイクスギヤマ / 作曲 - 石塚玲依 / 編曲 - 根岸貴幸 / 歌 - 日笠陽子
「 great escape 」(第14話 - 第25話)
作詞 - 三島想平 / 作曲・歌 - cinema staff / 編曲 - cinema staff、亀田誠治