TKIJ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人間という生物のあり方。
非常に面白かった。
救出はもうすぐ、そう信じていたが、裏切ら続ける最中、リヴァイアスの船頭はポイント制を設け、自らを高みへと高める。
日に日に減る食料をめぐりの争い、労働者の不服、暴動、政権交代、野望、自尊、宗教など人間のすべてを見せてもらったと言ってもいい。
主人公は理性で考え、発言していた。主人公が周りに合わせているのではなく、主人公に合わせられていく、調和を生み出していたのではないか。
主導者の横には、どんな時にも冷静に物事を測れる人間が必要。ただ、そういう人間は主導者にはなれない、なろうとしない。
逆を言えば極限に置かれると、冷静さを失い、心を閉ざしていく、それが主導者なのだと言える。
嫉妬、守るもの、それらによって人は最善の判断を行えなくなる、嫉妬や正義感に制御された人間が主導権を握る事も描かれている。
正義感とは響きのいい言葉だが、結局は自分達を正当化する慰めの言葉なのかもしれない。
最後まで、正常に物事をいろんな角度で測れる人間、それは所謂、影のリーダーではなかろうか。