TKIJ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
鬱ではない
鬱アニメの代名詞と言われ見たが、全体的に鬱というよりも、えげつない作品だと思った。
シナリオ、その他も上手く雰囲気を出しており非常に良く出来ている。
ただ、見ていても見終わっても鬱々しい感覚は無く、普通のミステリー、サスペンス物のような感じである。
それもコレも最後には救いがあったから、また回を区切り、死んだキャラも蘇る為、あーまた死んだのかー程度。
おそらく日常の緩さ等によって狂気を演出しているのだろうが、逆を言えばそれが全体的の暗さを持って行ってしまった。
逆に明るい部分と暗い部分の急変が別の面白さを持っている。
もし負の方面が好きで見ようと思っているのであれば、鬱を欲する人が見るものではなく、グロの方面を求める人が見るものであると思う。ただスナッフみたいなのが好きな人には甘すぎるかもしれない。
結果として同じような過ちを繰り返すのではなく、一つ一つ小さな波紋を呼び起こし、運命を切り開くという観点ではとても好感を持てた。
鬱作品ではなく、人間の絆を見せるための作品だと考えたい。
本当に見ていて胸糞が悪くなる作品は、漫画版なるたるのようなモノであり、真の鬱に救いは必要ないと私は考えている。