たばこ さんの感想・評価
1.2
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
ゲロを吐くレベル。憤死必至の糞アニメ。
萌え系マンカスアニメが幅をきかせる昨今、その中でも群を抜いてゲロ吐き級のクオリティなのが、この「パパの言うことを聞きなさい!」である。
まだ最終回こそ迎えていないが、すでに挽回の余地は無い。なので、レビューを書く。
レビュータイトルにあるように、このアニメはまるで視聴者にゲロを吐かせるために作られたのではないかと疑うクオリティの低さである。
なぜそれほど酷いのか、それは
●親の死をいとも簡単に乗り越える3姉妹
のあまりの「納得感の薄い展開」に他ならない。
実はこのアニメ、2話まで見終えた時点で、そこまで評価は低くなかった。1話では、姉の姪っこ3姉妹の面倒を見ることになった平凡な男子学生、そんな彼のゆるい日常が描かれた。
ところが、そこから第2話では、姉夫妻の死亡事故(正確には行方不明なので、生きているかもしれない)というシリアス展開に一転する。こういう筋書きは目新しくはないけど、それでも無難に視聴者の興味を引く展開ではある。
「よかった。これは単なる薄っぺらい萌えアニメではない。これから親の死という大きな不幸に見舞われた3姉妹が、いかにしてその試練を乗り越えていくのか、それがしっかりと描かれるに違いない。」
そう思った。
しかし、第3話で愕然とした。3姉妹の長女、涼宮ハルヒの2次創作を思わせるキャラデザの子が、なんと第3話にして
●叔父の大学生にムネキュンしている
のである。顔を赤らめて、もじもじしているのである。
私はド肝を抜かれた。まったく、理解できない。
親の死に見舞われた直後にも関わらず、「初恋パワー」によってその試練はいとも簡単に乗り越えられてしまった。
それだけではない。この3姉妹は、主人公の狭いアパートに住まうことになるのだが、そこでの彼女たちの最大の懸念事項、それは
●主人公のデリカシーの無さ。乙女心の分かってなさ。
なのである。繰り返すが、彼女らは実の両親を不慮の事故で亡くした直後である。にも関わらず、キャッキャと騒ぐのだ。やれ、トイレの音が漏れるだの、着替えが恥ずかしいだの。もう、お前らは一生騒いでろ、と。
いったい、あの2話は何だったのだ。「親の死」という試練を乗り越える、その葛藤や苦悩をしっかりと描かない、描けないのであれば、両親を殺す必要性なんてまったくなかった。単に3姉妹が主人公と同棲するための口実を作りたいだけなのであれば、わざわざ彼らを死なす必要はないし、例えば、良くあるように、再婚した連れ子の3姉妹、という設定などでもいいのである。
もちろん、生活の苦しさっぽいものを描こうとはしている。しかしながら、それが実に噴飯ものなのである。
例えば、このレビューを書いている今現在、放送されたばかりの第10話を例にとる。
この回では、長女のハルヒが、家庭生活と学校生活の両立に苦しみ、大好きであるコーラス部(この設定事態も初耳というか実に唐突だったが)を一度は辞める決意をする。最終的には、「お兄ちゃん」からの優しい一言であっけなく事態は解決するのだが、それよりも酷いのが、彼女が家庭生活で何に苦しんでいたのか、である。
大好きなコーラス部を辞めようとまで決心した理由、それは
●たまご焼きが上手に焼けない
から、であるwwwこのとき、盛大に、鼻水が飛び出た。
焼け、と。卵焼きくらい、焼けとwww
さっさと卵焼き焼いて、コーラス部に行けとww
いや、何も、極上のフランス料理を作れといっているわけではないのだから。
まったく理解に苦しむ。いったい、このシナリオのどこに納得し、楽しめる要素があるのだろうか。全てが唐突。全てが不自然。全てが違和感。
このアニメの登場人物はほとんどエイリアンである。
気持ちが悪い。
エイリアンで思い出したが、主人公の大学の女先輩(巨乳のロングヘアー)が、実にエイリアンのようなしゃべり方をする。それも気持ちが悪い。
気持ちが悪いで思い出したが、3姉妹の末っ子の幼稚園児も、これまたはなはだ気持ちが悪い。「~だお!」という語尾をひっさげ、白痴街道を爆走しているのである。いくら幼稚園児とは言え、普通親の死を理解できないほど馬鹿ではないし、それなりの理性がある。が、この末っ子は、もう駄目なんである。取り返しのつかない、致命的な脳タリンっぷりだ。まだファービー人形のほうがましな思考回路を持っていると言っていいくらい、残念な脳みそのもち主である。
長くなったが、こうした理由から、このアニメがゲロアニメであることは間違いない。
そして、私はゲロを必至にこらえながら、来週もこのアニメと向き合うことにする。