空野 落 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
色々不遇な扱いをされているが、物語が割合シリアスなのがよい
わかりやすくいうと、『ひだまりスケッチ』のようなキャラデザで『けいおん』と『ハルヒ』を足したような展開がちょくちょくあって、中身は『金八先生』のような作品
あと2035年という未来の話であり、少子化や進路の多様化という設定があり、物語に大きく影響している。
あと偶然だがキャラ位置が『けいおん』に酷似している。
まずキャラデザがどうみても高校生には見えないのがネック。しかも幼く見えるのは主人公たちのみで、違う学校の生徒は高校生らしい等身で描かれる。
女学校ということもあり、全体的に幼く見え、行動も幼稚に見えてしまうため1話で切る人は多かっただろう。
ただ2話以降みかんを視点に仲間との友情を深めるストーリー構成で毎話毎話「いい話」になり、普通に面白い。
中盤以降学校の合併のために文化祭を行い、合併話を撤回してもらうために頑張るという熱い話になり、萌えアニメにあるまじき展開になる。(今作品は萌えではなく普通の学園青春ものであることを再認識させられる)
ただ、生徒会メンバーが頑張って全生徒を奮起させる流れなのだが、ここの過程が雑。つまり今までやる気のなかったやつが突然やる気を出すプロセスが薄いのだ。
全校生徒となると少子化とはいえ、結構な人数がいるわけだからすべてを奮起させるのは至難の業である。
ここの部分と最初の校歌の部分をもう少し丁寧に描いていればもっと良い作品になっただろう。
天宮 学美 まなび
漫画版だと主人公らしいが、アニメ版だとメインキャラ(主人公ではない) やることはやるキャラだが意外に真面目
稲森 光香 みかん
主人公。色々優柔不断で、積極的に話に行かないキャラだが、ラストで一番大きな決断をする。
上原 むつき むっちー
男前キャラ。この中では一番精神的に大人であり、意外にドライ。スポーツが出来、割合空気が読める。
衛藤 芽生 めぇ
真面目キャラ。困ったらこの人を出しとけばいい。ただところどころ抜けておりツンデレのようでツンデレではない。過去の設定が若干リアル
小鳥 桃葉 もも
空気キャラのようで終盤活躍する人。カメラが好き。あとお金持ち
総括
萌え狙いの絵で、硬派なストーリーをやる異質な作品。荒削りの部分があるが、キャラの友情を描くという部分では十分に面白く評価できる。
ただ、キャラデザや他作品との類似性など今作品は割合不遇な扱いを受けているのは残念だと思う。