退会済のユーザー さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

タイトルなし

考えてみるとなんだかんだ良い作品だったような気がする。

というのも、原作の良さを表現しながらもアニメ独自の路線を本作は確立できてるんだ。分かりやすいところでいったらOPなんてまさにそれ。あんなもの、原作からは想像もつかねぇよｗ
まさか【らきすた】から、あんな電波ソングが作られるなんて、誰が想像できようか。
ほかにもエンディング時のカラオケコーナーの、四人の会話とか。ちゃんとメインの四人らしい会話と、そのキャラが選びそうな楽曲をチョイスしているのに驚かされる。


一方で気になるのが、制作陣の趣味に走ってるところが少なからず見受けられるところだろうか。まぁ平たく言うと悪乗りが過ぎたというか……言わずもがなパロディネタのことなのだけど。
パロディネタを起用したのは、上述のように会話劇に面白味をもたせるためであるということは理解できるのだが、元々、京アニがもつ表現力というのは素晴らしいものがあるので、わざわざパロディを用いずともハッタリを効かせることは十分可能なはず。
それをわざわざ、安易なパロディに頼ってしまったのは、個人的にはすごく残念;

ほかにも白石稔さんの実写映像垂れ流しとか後藤邑子さんをらっきー☆ちゃんねる内で本人役で登場させるなどといった、明らかに遊び過ぎな部分が見られるのはちょっと……痛い。


あとは、尺稼ぎとはいえ原作の会話を水増しし過ぎているシーンがあるからグダグダに感じる時があったりと、まぁ作品としての完成度ははっきり言って高くはないです。
一方で、原作既読組の自分にとっては「あの凡作でよくここまで面白くなったなぁ……」と感心する部分も多い。