しましじま さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
深く考えずに見るべき作品
何度か耳にしたことがある作品なので視聴しました。
長文です。
評価が高いこともありましたので期待していたのですが、私にはあまり合わなかったようです。
・各キャラクターをもう少し掘り下げて欲しい。
特にめんまの魅力が伝わらず、じんたんとゆきあつがどうして好意を寄せるのかがわかりませんでした。
・めんまの死因がはっきりしない。
1話から彼女が何らかの理由で幼いころに亡くなったことがわかります。そしてじんたんたちは何らかの負い目を感じている。俺があのとき……のような思わせぶりな態度をとりますが、結局事故だったのかなんだったのか最後まではっきりしません。
めんまの死亡した日をあの日あの日と言ったり、橋の下から手を振るめんまを見たじんたんが過去と何かを重ねたりなど本当になんだったのか。
ぽっぽはめんまの死亡した現場にいたようですが、唐突に実はあのときと言われても見ている側としてわかりにくかった。
結局そのことについてもめんまはなにも言わずじまいです。
めんまの死亡したシーンをもう少し入れてもらえればといった感じです。
・めんまは幽霊ですが、物に触ったりすることも出来れば食事をしたり、料理したりと割りと自由にできます。
幽霊といえば物に触れられたり出来ず、壁をすり抜けたりというイメージが強かったのですがそのようなことはできないようです。
そんなめんまですが、彼女が本当にここにいるということを証明するために少し時間をかけすぎでは?と思いました。
結局筆記してあっさり解決というのは拍子抜けです。
挙句に料理を振舞うまでになりなんだかなと。
・あなるの援交まわりの話
あの場面はじんたんがあなるをかばう描写があり、私は割りと好きなシーンではあります。
ただそのシーン以前にあなるとよくつるんでいる子たちが、最近付き合いの悪いあなるに対して除け者にしようかーなんて話をします。
てっきり彼女達の仕業かと思いましたがまったくそんなことはなく、つるんでいる子達も今後少し絡んでくるかと見ていましたが結局その後は特に登場しません。
あなるのこと除け者にーなんて話しを入れる必要があったのかよくわかりませんでした。
・めんまの願い事
物語中盤にめんまの願い事が花火をあげることと思っている。
ここはよくわかりません。
幼いころめんまはじんたんのお母さんのために神様に手紙を送ろうと提案します。
そこから花火を打ち上げて神様に手紙を届けると考える。
しかし現在はじんたんのお母さんは亡くなっているし、なぜか目的が手紙を届けることから花火をあげることに変わっている。
花火を上げることは手段であって目的ではなく、あくまで目的は手紙のはずだったのではと。
なのでこれが願い事なわけないと思っていましたが、皆花火をあげるために必死です。
途中ゆきあつは本当にこれがめんまの願いなのか確認はしたのかとじんたんに問います。
しかしめんまには聞くことなくいつしかこれが出来たらめんまは成仏するんだ!とじんたんたちはなぜか自信を持っています。
結局は花火があがったもののめんまは成仏せずどうして?と言われても困ります。
・彼女の本当の願いごと
最終的にじんたんの涙という話になりますが、それでは他のメンバーの立場がありません。
じんたん以外の意味が薄くなります。
花火を打つあげた後に成仏しないめんまのことで、私達がめんまの事を本気で考えていなかったのがいけなかったんだと泣きながらにあなるは言います。他のメンバーもそれぞれが胸のうちを明けます。
とても感動的な場面ですが、実はそんなことまったく関係ありませんでした、では台無しです。
めんまの願い事がじんたんだけにしか関わっておらず、じんたんたちが疎遠になっていたことなど一切関係なかった。別にじんたんが引きこもったからとかこの時期になんて理由はなかった。寂しいです。
べたな設定でみんなが昔みたいに仲良くなどの願い事の方がずっと良かったです。
・ここまで酷評ばかりになってしまいましたが決して嫌いな作品ではありません。
面白かったです。
ただタイトル通り深く考えて見るのではなく流れで見ていた時は良かったです。
こうして感想を書くにあたって冷静に思い返したときに色々と疑問点がでてきただけで視聴中はそこまで気にはなってはいませんでした。
長文失礼しました。