けみかけ さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
この物語には最初から5人しかいなかった、さあ今こそ5人に物語を返そう
ノイタミナ枠と2011年のオリジナルアニメーションを代表する“お涙頂戴モノ”の傑作、『あの花。』の劇場版であります
会社の先輩にあらすじを説明してみましたが、
【小学校の幼馴染5人が1人の少女の事故死をキッカケにバラバラになり、高校1年の夏のある日に幽霊になって現れた彼女と再会を果たしたことで友情を取り戻していくお話】
↑コレで通じたのですがこのオイラの認識は間違っていないはずw
重要なことはこのお話の主役は5人だってことです
つまりは「じんたん」、「あなる」、「ぽっぽ」、「ゆきあつ」、「つるこ」
この5人が友情を取り戻すお話であってして、そこに出て来る「めんま」なる少女はお話のためのいわば『装置』みたいなものなんですよ
で、監督も最初はやっぱりそーゆー気持ちでお話を作るつもりだったらしいっす
ところがどっこい、やっぱいざ作り出してみるとドンドン大きくなっていく「めんま」というキャラクターの存在
最終的に出来上がったテレビシリーズ版は「めんま愛」が溢れ出す結果に
いやまあ、あれはあれで・・・と言ってしまえばそれはそれ
この劇場版は改めて「めんまと過ごした高1の夏を5人が振り返る」というカタチで『あの花。』の物語を5人の主役達に返還しているんです
形態的にはざっくり言って“総集編”というカタチ
高2の夏を迎えた彼ら5人の主役達の姿と、彼らのモノローグで振り返るテレビシリーズ(高1の夏)
だから間違っちゃいけないのが“新作”という無駄な期待を持つこと
それと美しいテレビシリーズに“蛇足”を付け加えると早合点すること
これが長井監督が目指した本当の『あの花。』の姿
いっつ、でぃれくたーずかっとばーじょん。だってばよ!
『あの花。』という作品を大切にしている方
そんな方にオススメしたいですね
・・・実はテレビシリーズ版から「のけぞりもんすたー」ネタはちょっと退いていますw
まあ、今回は「ノケモン」と「ガイジン」を絡めてきて正直オイラとしてはアウトかセーフかは五分五分な感じでしたわw
問題はマクドナルドの叔母さん2人組ね、あれは絶対にイラナイです!
あれだけはどうしても許せん!(笑)
そんでもって!
オイラ正直『あの花。』という作品は語り尽くした、涙も枯れ果てたよー、とばかり思ってましたよ
ええ、オイラがアホゥでした
この映画観て、改めて感じたのは!【田村睦心さんの演技マジすげー!】