退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
どこにでも転がってそうな内容に百合要素を加えて若干の差別化がされていることを抜きにしても、出来が良いと思える作品。
全体的にのんびりした空気が漂っていて、雰囲気としてはゆるい日常系。本当にゆるい。
それは、メインのツッコミ役が結衣という時点でよく分かる。普通のギャグアニメなら、このキャラクターではまずツッコミ役なんて務められたものではなかっただろう。
そんな中で、若干ゆるくない百合ネタが放り込まれてくるのだけど、雰囲気のゆるさが百合ネタへの緩和材となって、視聴者に比較的受け入れてもらいやすく仕上がっているように思う。
かと思えばファーストキスを奪われたあかりの表情がまったくゆるくなかったりと、普段のゆるさとの落差で笑えるところが本作の魅力。正直あの表情は引くよね……。
そもそも、一話Aパートの時点で、あかりの姉の部屋を見せることで、本作がただの日常系じゃないことを提示しているのが良い。
本作を観ていると、キャラクターの作りに丁寧な印象を受ける。
百合要素を取り払ったら軒並みテンプレなキャラクター造形でありながらも、その作りが丁寧だからこそ、百合という刺激物を放りこんでもキャラクターが破綻せず、魅力的に成立しているのだろう。
例えば、主人公のあかりなんかは1話目にしていきなり主人公らしからぬ影の薄さに加えてソレを個性として推しているし、同じく大した個性のない結衣をツッコミ役&ちなつからアタックされることで、その存在意義を確立させている。(1話目のAパートの段階で未登場のあかりの姉が一番目立っていたというのがまた面白い)
京子は天真爛漫だが自分勝手になりすぎない程度に物語を広げており、ちなつはその身をもって本作を象徴している。……というか、一人だけキャラ濃すぎ。
また、ごらく部と異なるグループを設けることで、キャラの会話にマンネリがないことも、本作の強みだ。
生徒会側は、まぁ多少、天丼ネタが多いのは気にかかるけど……千歳との会話を使ってツンデレの可愛らしい部分をきちんと見せていた綾乃や、無意識レベルでやたら仲の良い櫻子と向日葵のやり取りと良かった面はやっぱりある。
ところがどっこい。僕が一番気に入ってるのは向日葵の妹だ。ものの数分しか登場していないにも関わらず、彼女の科白はインパクト絶大。作中で最も器が大きいのが6歳児て……。
とりあえず、あの子は天使だよなぁ……い、いや別に俺がロリコry