bana-g※更新減 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
正義・惡、そんなものは枝葉末節!一本通ったぶっとい筋道!それこそ道理!それこそ螺旋でそうドリル!これぞ「道理るッ」!!
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..........。
のっけから作品の熱さに感化され変なテンションになってはいるが、至って冷静だ。
ニコ動で「wwワwwwロwwタwwwww」とかコメしながら実は真顔だったりするあれと同じ。
冗談はさておき、「天元突破グレンラガン」
観れば見るほど勢いまかせで、もはやすがすがしい。
凡そ(アニメ)作品においては、ぶっ飛びギャグ系や日常系を除き、ストーリー上の整合性・ご都合主義展開の多寡が評価の大部分を決する場合が多い。
いくら作画がよかろうが、いくら主題歌がよかろうが、視聴者の心に納得を残す、もしくは(理解不足以外の)矛盾を排除できなければ傑作の評価はまず得られまい。
本作も御多分には漏れないようで、冷めた目線でチクチク刺すように気になる点を
いちいち論っていけばそれはそれは相当量の減点ポイントが出てくるのは目に見えている。
しかし、そんな(愉しみ方をする)のはヤボだ。
いっぱしの批評家気取りをしたってあとに残るのはむなしさだけ。
理屈ではない。勢いで観るアニメ。それがグレンラガンなのだから。
次から次へ、前へ前へ、進みを止めないドリルが如く、気付けば次のエピソードに見入っている。それがグレry)
(アニメ)評価の道理とは押しなべてストーリーにある(=私見)。
絵と画が全てなら静止画を眺めてればいい。
音楽が全てならCDを聴いてればいい。
声優が全てならドラマCDでブヒってろ。
ストーリーが全てなら本を読めばい.......って、この流れで言ってはならないことまで本当は言えてしまうのだけれど、
そんなことをくどくどと考えている暇があるならもう一回本編を見直すべきだ。それがいい。
ヨーコのムチムチボディを再び目に焼き付けて、ニアの可愛いしぐさに悶えよう。
カミナの兄貴っぷりに惚れて、ヴィラルの騎士道精神にあっぱれをあげたら、
シモンの成長っぷりに言葉を詰まらせるくらい感動すればいいじゃない。
気持ちよくなれたならあなたの勝ちっ!
繰り返すが、理屈ではないのだ。
1話を見て、2話を見て、楽しくて3話を見て、続きが気になるから4話を見て、、、気付けばハマって最終話。それでいい。そこで完結していい。もはやレビューすら蛇足かもしれない。愉しければいいのだ。ことグレンラガン関しては、評価の物差しは不要である。
エンターテイメントの評価の必要性を、突き抜けたエンターテイメント性が凌駕・圧倒し、評価の無意味さをして納得という結論へ帰着させた例はもしかして初めてかもしれない。
評価のセオリーと道理とを蹴っ飛ばした新しいジャンルとして形式上の「評価」をしておくこととしよう。こう思わせるデキに仕上げてくれたGAINAXには感服と感謝と拍手を。
本当に素晴らしい作品だった。
以下、カタチ上のレビュー。
◆キャラデザ・演技◆
・一見すると日曜朝9時とかからあってる子ども向けアニメっぽいキャラデザ。
味のある面々だが、女子キャラはヤヴァイ。全体ではエロい、ロリい、可愛いの三拍子揃ってる。
・皆、生き生きと演じているような印象を受けた。ありきたりだが、
♯08「あばよ、ダチ公」
♯11「シモン、手をどけて。」
♯23「いくぞ、最後の戦いだ」
この3話内でリンク/オーバーラップする台詞部分の演技がすこぶる上手い。
カミナとシモンの魂がもう目に見えそうなくらい熱くてたまらん。
※演出としても好き
◆ストーリー(整合性・傾向・好みの度合...etc)◆
※冒頭参照
◆音楽◆
これ以上ない。完璧
空色デイズ/happily ever after
主題歌とは本来こうあるべき(=私見)と思う。
存在感を有しつつも本編の内容と決してケンカをせず、寧ろ自然に支える。
メロディーと歌詞で視聴者の思い出を彩り、印象を深め、頭だけではなく心まで満足させてくれる働き。そんな私の理想を体現したかのような熱さとクールさを兼ね備える攻守共に優れた(←意味不明)素晴らしい2曲だった。
「幸せはいつだって失って初めて~」
◆演出・特徴◆
※冒頭参照
◆総評◆
【天元突破グレンラガン】
改めて、素晴らしい作品と出会えたことに感謝。完
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P.S
『★』の評価はあえてのオール5
数的評価不能の意味合いで受け取ってもらえれば良しです。