退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
本作は部活を題材にした日常アニメではあるけど、重要なのは部活動の内容ではなく、キャラクター間の和気藹々とした日常会話。
この作品が伝えようとしたのはおそらく、充実したモラトリアムなんじゃないかな。充実した、とは何も日々バンド活動に精を出しているとかじゃなくて、友達と同じ気持ちや時間を共有すること。
本作を見れば分かるように、唯達はバンド一筋という訳じゃなく、あくまで日常を楽しくする為のものとして認識している。彼女らは一貫して、今を楽しむことだけに夢中なんだ。だから、部室にきたってだらだら過ごしたり、合宿に行ったって遊びまくる。
彼女らの行動は子供そのもの。だけど、こういうのって、学生時代だからこそできること。
楽しい毎日を過ごす。これは人間なら誰しもが望むことで、学生の頃が一番強くそれを求める時期だと思う。
でも同時に、学生の時が一番、自分がどれだけ自由であるかを実感できない時期でもある。ほんと、社会人になったら痛感するから、お前ら……。
本当に楽しそうに日々を過ごす彼女らを見ていると、なんというか、「いいなぁ」ってちょっと思っちゃう。
これを観て軽音を始めてしまう人の気持ちも、分からなくもない。だって、彼女らがあまりにも楽しそうなんだもの。
どんな軽い気持ちでもいい。どんなキッカケでも、新しいことを始めてみれば、もしかしたら自分の世界の何かが変わるかもしれない。
そんな風に、ちょっとだけ前向きに考えられる作品。……なのかもしれない。
とはいえ、あざとすぎる萌えアピールには食傷気味だったし、いくらなんでも登場人物がアホで頭を抱えることもあったんだけどね。
5万にねぎってもらったとはいえ、軽音初心者が本気で続けるかどうかも分からないのに25万のギターを買うなんて、正気の沙汰とは思えないよね……。
ストーリーもキャラもフッツーなぐらい普通なんだけど、雰囲気で楽しめた。
続きはまぁ、観ないんだけどさ!