笑い男アオイ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
前半と後半で毛色の違う作品になります
私は戦場のヴァルキュリアの原作は知らないので
初見で見始めたレビューをします。
物語の時代背景は第一次世界大戦の時のように
戦場での活躍する主力武器は戦車です。
科学水準は一部当時の基準よりハイスペックなこともありますが、概ね戦いの舞台は地上戦です。歩兵部隊や工作兵等直接的等な戦闘が行われています。その中の主力が戦車なんですね。
主人公は少女で町のパン屋をしていましたが、戦火が町まで及び町の自警団と共に戦うことになります、町には軍部の偉い人の家がありそこも襲われてしまいます。
偉い人の家にはその家の娘と家政婦さんくらいしか居ません。
ダイピンチです。そこに、その家の長男が帰ってきて家の倉庫に隠してあった戦車で反撃をします。
その家の娘が整備していた戦車のスペックは高く、また長男の戦術も秀でていて、パン屋の娘と長男と妹で軍を撃退してしまいます。
それをきっかけにパン屋の娘は抵抗軍へ志願。
長男は軍の士官候補生として戦場へ。妹も戦車の専属整備士として抵抗軍へ。
いったんバラバラになった彼らはまた同じ部隊に配属され各地の戦場へ繰り出されて行きます。
戦車の運用に関する描写や、時に奇抜な戦術を使い方個性豊かな変わり者達との戦闘は爽快感があり、戦車部隊カッケー♪ってなります。
が、しかし
後半からはある事件がきっかけで、戦場の局面が一瞬にして覆る超兵器が出現します。戦術や戦略を無関係に叩き潰すその戦力を中心に前半の戦術の印象とは変わります。
後半はタイトルのヴァルキュリアとは何かとか、前半で築き上げた関係に進展があります。が、様々な事情ですれ違いが起こりハラハラな展開など、主人公を中心に大きな戦いの渦と心の葛藤が描かれて行きラストへと加速して行きます。
戦術や戦略好きや恋愛好きには楽しい作品になってます。