退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちん〇んかもかも!!
シュールコメディと言うよりは、カオスコメディと表現した方がピッタリに思える一作。
原作の作者が「主役は桃月学園」と言ってた通り、本作において桃月学園という舞台は、コメディの土台ではなく、むしろ主役として機能している。
本作のネタは理解不能なカオスっぷりを遺憾なく発揮しているけど、振り返ってみればそのほとんどは、キャラではなく、桃月学園という舞台で起きている(あるいは起こしている)のだ。なんたって、個性的であるはずのキャラクター達が戸惑ったり、ついていけなくなっているのだから。
これらのネタを理解しようとしてはならない。おそろしいことに、おそらく、そのほとんどに意味はない。
ではなにが楽しいのか?
答えは単純。キャラクターの面白さだ。
桃月学園という【主役】の好き勝手な振る舞いの傍らで、脇に控えるキャラのドタバタを眺めて愉しむ。これが一番良い視聴方法だと思う。
そしてこの主役の意味不明で理解不能のネタの数々を、比較的受け入れやすくする演出が素晴らしい。
それは、作中に登場するスタッフだ。彼らだけでなく、随所に描かれた【劇中劇】の描写によって、観ている側が一歩引いた視点で観ることができるから、ネタの意味不明さに反して観やすくなっているように思う。
とくに鋭くも深くもない分析はここまでにして、お気に入りのキャラに触れたいと思う。
艦長、ジジイ、五十嵐先生、芹沢茜。
なんでジジイキャラがこんなに魅力的なのか不思議でならないのだが、とにかく、二人のジジイが素晴らしい。
五十嵐先生もキャラ造形はありふれたものだけど、声優さんの演技の賜物か、その魅力は三割増し。芹沢茜に至っては活躍の場の多さに拍手。
……うん、なんでかC組はそこまで魅力的ではなかった。ただし、6号を除く。
なんだかなー、メインであるC組は微妙だったと言わざるをえない。個性の強さで言えばD組がぶっちぎってたよなぁ。D組は動物園ぐらいの個性があった。
逆に早乙女のクラスは……以下略。
とまぁ、キャラには多少偏りがあるものの、総じて可愛く、面白かった。
小さな不満はいくつかあるから、一応挙げておこうかな。
例えば、6号の名前の由来とか、6号のリボンは実は姫子があげたものなのだとか綿貫さんは体重59㎏のむっちりボディなのだとか(ごくり)
シャフト作品の中でも中々人を選ぶ作品なのでお勧めはしないけど、なんだか病み付きになる味の一品。……と言うより、食べる度に味が変わる珍味だね。