いのりん♪ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
クソムシってなんだろう。。。
いや〜衝撃的でしたね。。。
普段はなるべく「見たまんまをカンジたい」と思ってるので、
放送前はPV止まりで、それ以上調べちゃう〜ってことはしないんだけど、
この作品が「ロトスコープ」という技法を用いてつくってる、ってことで、
「ロトスコープ」とは何ぞや?から、ちょいちょい調べ調べ視聴しました。
ロトスコープ。おもしろい。
これによって、CGとは全く違うニュアンスの「リアル」さが伝わって
おもしろかった。
背景のリアルさもだけど、ヒトの動作も通常のアニメとは違う。
だけど、すんごい創る方は大変そうだよね、、、
時間もお金もかかりそうだし、
「あえて」ロトスコープで創ることにしたんだろうから、
観はじめは、そこを理解したい思いもありました。
お話。これが衝撃的。
いや、小説や随筆という形では「ある」内容なんだけど、
こういった思春期の難しい「暗い方の部分」を全面に
全く冗談を交えず、アニメ化した。。。
ってとこにまずは感嘆。
たぶん、始めっから
怖くて→ダメ
気持ち悪くて→ダメ
よくわかんなくて→ダメ
絵が→ダメ
とかとかで、離脱した人は多いのではないか?と思うのだけど、
私は前に挙げたようなことをチラっと感じつつ、
●ロトスコープである理由
●仲村さんは、何を悩んでいるのか?
●佐伯さんは、どう転がるのか?
●作者はこれをどう終わらせるのか?
だけが気になって最後まで見ましたゾ。
全部観おわると、
「ロトスコープじゃないとダメだったんだな。。。」
というカンジがする。
というのは、フツーに原作をアニメに書き起こしていたんでは、
どうにもつまらない作品になったかも、、、
作中の登場人物、それぞれの鬱々としたカンジや、
生まれ育った街が、
なんとも言いがたい閉鎖空間に感じている空気感であったりを
表現するのにロトスコープが絶妙であったのではないかと。
あと、作中たびたびある、映画でもみているような、
長〜〜〜い「間」を表現するにもコレなんだろうな。。。と。
私はいい歳なので、すっかり忘れていたけれど;
思春期にある、いろんなことがバカらしく思えてくるカンジや
対外的にはちゃんとやってるけど、心の声は不平不満ばかりで、
足止めをくらったカンジ〜゛
などなど、この作品ほど猟奇的なまでには陥らないにしても(笑;)
誰でも中・高生の頃に大なり小なり感じたことあるけど、
表現できずにイライラした部分を、まぁよく表した作品で、
ちょっと気持ち悪くなるぐらい思い出しちゃったょ、、
この3人はどんな大人になるんだろう。。。
この作品はオススメする、とか、したい、とか・・・
なんかよくわからん。
ご縁を感じたら観たらいいかも?とか?(←制作者様に失礼;)
いや、でもちょっと疲れるからね、これから観てみようと思う方は
気軽に観れるカンジじゃないょ、とだけお伝えしよう〜♪