U-tantan-U さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
今の時代だからこそ活きる設定の作品だが、、実に惜しい
メディア良化法なる法律が成立し、検閲する委員と、表現の自由、図書等を守ろうとする図書隊が抗争を繰り広げるというお話。
行き過ぎた検閲とそれに対抗する側の設定は、今注目されている話題でもあります。東京都で条例が施行された、今、これをテーマにしたアニメは注目されるべきだし、評価の対象になればと思います。
しかし、、、設定がこんなにいいのにうまく捌き切れてなかったです。
検閲委員が来て、それを阻止するために武装化して戦闘。設定がこれだけ現実味を帯びている話なだけに、ここでリアリティに欠けてしまうのは実に惜しい気がしました。その割には戦闘シーンになにかすごい魅力があるのかというと、、、うーん。。という感じ。
大きなテーマとして表現の自由の保護!というものを掲げているように見せて、実際そこまで深く掘り下げてはくれません。そこを掲げている割には、そこに突っ込んでいくのではなく、青春系のほうにいってしまいました^^;
あとラブコメ的な?展開もあったのですが、、それいるかな・・・?隊員の成長記録なら海猿とかでも観れます。最初に大きく掲げた以上、政治、民衆、デモ等を詳細に描いてくれればと物足りない気持ちになりました。
ただここまで、批判を書いてきましたが、アニメ自体は面白いし、観て損はないと思いますよ!
最初のテーマへの期待が大きすぎて、そこを生かしてくれればと思ってしまった分、こういったレビューになってしまいました^^;
珍しくマイナス気味なことばかり書いたので、最後にもう一度言っておきますが、設定の分もったいないと思うことはありますが、声優さんもキャラもいいので、悪い作品ではないですww