あゆとも さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
重い人間の業を感じさせるアニメ
原作未読。貴志祐介さんの作品は殆ど読んでいると思っていたのですが、期待を裏切らないものでした。
約1000年後の日本。「呪力」と呼ばれる超能力を持つ人間のしめ縄で囲まれた「神栖66町」という集落での話です。
子供たちには秘密にしている事があり、それが物語が進行してゆくに従い次第に不気味に明らかになってゆきます。
作者独特の世界観と、鬱展開が見ものです。
ただ、色々な新しい言葉や設定が出てくるので、ある程度真剣に見ていないとついていけなくなるかもしれません。
又、殺戮の場面や、気持ちの悪い描写が沢山出てくるので、耐性のない方は要注意かもしれません。
この物語はただ、鬱なだけの話ではなく、最後になり、作者の訴えたい大きなテーマがある事がわかり、それにより、非常に切ない気持ちにさせられます。
{netabare} 人間には「種の存続」という重い使命を持っており、その業の重さに支配されている、という事というです。 {/netabare}