コンス さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
始まりと青春
青春という言葉に気恥ずかしさを感じるのはまさにその真っ只中にいる人たちのみである。
青春を終えたものたちにとってそれは自分史であり苦笑しながらも抱きしめたくなるような記憶の残影である。
この作品は青春の真っ只中にいるものとそれを終えたものたちの群像劇である。
真っ只中にいるものにとっては悲劇であっても、終えたものにとってはそれは追憶である。
しかし傷とは跡が残るものだ。
ましてや塞がっていない傷はいつまでも痛み続ける。
傷跡にならない限り青春とは終わらないものなのだろうか。
それとも若者を微笑ましく見えるようになったとき知らないうちに傷は癒えているのだろうか。
戦争、文明、自然などもろもろのテーマが込められているが青春こそがキーワードだと私は確信している。
スタッフたちは若かりしころの作品である「マクロス」をどう見ているのか。
そしてマクロスFに繋げていく自分たちの在りようをどう感じていたのか、興味は尽きない。
マクロスFから入った方は既に視聴済みだと思うが、そうでなければ是非。