Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
レンタルDVDで視聴。写真を撮る話。
父親を亡くしたショックで写真を撮らなくなっていた主人公がある日帰宅すると、弟が笑顔で仕舞ってあったアルバムを開いていた。それを見た主人公は父の死を乗り越え前に進むことを決意する。
高校進学を控えた主人公は、父親が育った竹原の高校への進学を考えるようになり家族で、神奈川県横須賀市から広島県竹原市へと引っ越すことになる。
父親が思い出をくれたという記憶はあるものの父親自身の記憶が余りない主人公は、竹原で送る生活の中で父親の愛情に少しずつ触れることになる。
横須賀での親友は一人登場する。手先が器用なのかよくオリジナルのぬいぐるみを作るがデザインは微妙。泣き上戸でちょっとしたことで直ぐにうるうるしてしまう。
竹原での親友は三人登場。一人目は、以前竹原に居た頃の幼馴染で親友グループのリーダー的存在。オリジナルのポプリを作るなど匂いフェチらしい。幼い頃行動力のある姉と主人公とでよく行動していた。
二人目は主人公の幼馴染の友人として仲良くなった、パティシエを目指すスイーツ作りが得意なキャラ。主人公の竹原での住まいが喫茶店という事もあり時折出入りしているが、主人公弟の同級生と主人公弟を奪い合うなどちょっと残念系。
三人目も主人公の幼馴染の友人として仲良くなる。ちょっと内気で人見知りするところがあり、喋らずに口笛を発することが多い。その性格から内に秘めていることが両親にさえ伝えられない事もあるが、主人公たちと接することで彼女も目に進もうと決意する。
以上の面々が何気ない日常を送りながら日々成長を続け、主人公にとっては父親との思い出を徐々に紐解いていく展開は、さすがさとじゅんと言える作品に仕上がっていると思う。
この作品は、聖地自体が物語の重要なファクターとなっており、「この作品が好きになる」は「竹原が好きになる」と同義と言えると思う。ARIA好きがヴェネツィアに思いを馳せる様に。
あまりの癒し効果により疲れているときは眠りに誘われることもあるかもしれないが、毒が全くないピュアな作品としてお奨めしたい作品である。
蛇足:{netabare}
一時期西條に住んでいたことがあり呉の商店街まで行くことはあったが、聖地に行ったことがあるのかどうかは、土地勘がないため判断できないのが少し残念。
{/netabare}