オリヴィエ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
優しい嘘の結末とは
ギアスによる絶対遵守とそれに抗う人の意思の物語であったと思う。
母親の死の真相とナナリーのために新しい世界を構築するという出発点から始まった物語、結局母親の死は自身のギアスによって精神を別の肉体に移しており意識は残っている状態、ナナリーの盲目は父親がかけたギアスによるものであった。
ナナリーは最後に自らの意思でギアスを打ち破り目をあけることができ、ギアスの絶対遵守を否定することができひとまず決着がついた。
一方ルルーシュは、ランペルージとして学園、反逆者としてゼロ、皇族ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの3つの仮面を使い分け、最後の仮面、悪逆非道の皇帝ルルーシュとしてゼロレクイエムにより終わりを迎える。
ルルーシュはV.V.あるいはC.C.によってコードを受け取り、不老不死になってC.C.と旅に出たという解釈があるらしいがそちらの方がルルーシュらしいなと思う。
人を欺き、不可能を可能にしてきたルルーシュには自らの死すら演出という方が得心がいく。
それにしても学園側のヒロイン・シャーリー、反逆者側のヒロイン・カレンはよかったなぁ。
特に、カレンは最後にルルーシュの真意を理解したみたいで良かった。理由もわからなぬままならカレンが悲しすぎるから。
C.C.だけ謎が残ってしまったな。最終話で本名を呼んで終わりになると思っていただけに、結局明かされずじまいだったのがちょっぴり残念ではあるけど、非常に楽しめた作品であった。