にゃっき♪ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Who can save the world from the energy crisis?
一色健次郎博士が示現エンジンを発明して、エネルギー問題がクリアされた近未来。
示現エンジンの施設がある人口島のブルーアイランドを舞台に、博士の孫娘で主人公の一色あかねたち、四人の女子中学生が、示現エンジンを狙うアローンと呼ばれる巨大な怪物たちと戦うバトルものですが、股間越しのローアングルや、お尻をしっかり見せるため(だけ?)に主人公にホバーバイクで新聞配達をさせる、お尻最優先の作品です。
博士の開発したビビッドシステムのもと、変身した四人は、戦隊もののように赤(あかね)、青(あおい)、緑(わかば)、黄(ひまわり)の四色のパレットスーツに身を包んで空を飛び、それぞれの特徴ある武器で戦いますが、主人公のあかねだけは、他のメンバーとドラゴンボールのフュージョンのように合体する、ドッキングオペレーションが使えます。下着だけはつけている変身シーン同様に、百合っぽい描き方がちょっと気になるドッキングシーンを見せるのもお約束のようでした。
バトルは単調で、最初は押し気味ですが、敵のアローンが戦闘途中でパワーアップして手強くなり、ドッキングして必殺技のファイナルオペレーションを使って退治するというパターンばかりなので、あかねが戦線離脱して、他のメンバーだけで協力して戦うエピソードの方が、私は楽しく視聴できました。
ドッキングですが、お互いに迷いがあると失敗するという設定にもかかわらず、出会ったばかりでも次々に、あっさり成功してしまうのは拍子抜けでした。出会ってすぐに友人になり、友人になれば無条件に友情が生まれるような描き方では、友情を作品のテーマに掲げるのは乱暴すぎます。失敗してもお互いにフォローしあって成長していくような描写がしっかりされていれば、作品の印象はずいぶん違っていたような気がします。1クールでは時間的に厳しかったのはわからなくもないですが、せめてただのギャグだけに終始した水着回を、友情を育むようなエピソードに使って欲しかったです。博士の意識がカワウソのぬいぐるみに移ってしまう設定なども生かしきれていませんし、詰め込みたいものを整理するか2クール使うことで、友情をじっくり描いてくれればと思うと残念でなりません。