koji6 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時代についての時代物
尾張幕府時代という架空の歴史上の物語。
戦の司令官である「とがめ」と剣法(?)の使い手である「七花」が、
天下を揺るがすかもしれないという12本の刀を集める旅をするわけですが、
刀狩り令の時にも誰も手放そうとしなかった刀なだけに、
当然、所有者達とぶつかることになります。
刀を守ろうとする人たちや、刀を手に入れようとする人たちの想いや思惑が交錯して
人間ドラマが生まれていくことろが見事!
だんだんに過去の出来事が明らかになっていく展開にも引き込まれました。
そして、最終話には感動しました!
それと、なんといっても、世間知らずでとぼけた感じの七花と、
偉そうなのにかわいらしい とがめとの掛け合いがおもしろい!
しゃべり方もキャラと合っていて楽しい。
言葉遊びと「ちぇりお!」が必見(聴)ですw
話はつながりながらも一話毎に完結してくれるし、
1話50分あるので中途半端に終わることもなくて観やすいところも好印象でした。
作画は賛否あるでしょうが、あえてペタッとした絵にしたところに こだわりを感じました。
時々、少し日本画っぽくなる感じも雰囲気があって良いですね。
戦闘シーンもなかなか迫力があって、技を繰り出す時にでる筆書き文字が、
全体的によくしゃべる作風と雰囲気とも合っていてかっこよかった!
▼主題と思われる歴史について思ったこと
{netabare}歴史って書物だったり大勢の人の認識でできていて、
今までも時の権力者やその他の人々に改ざんされてきた歴史があると思います。
歴史の教科書の内容も、そんなことが分かって変わることがありますよね。
そういう意味で、歴史って変えられるものなんですよね。
他国と関係する歴史なんていうと、毎度おなじみの認識違いでもめることもしばしば。。
事実自体は一つしかないハズなんですけどね。
今ある認識は、世界の覇権を握ってきた国の人たちによってどんな風に作られてきたのか、
真実というのはやはり みんながそう認識したもののことを言うのでしょうか。
これから中国は、チベットや台湾や沖縄の島々やその他の地の歴史を変えていってしまうのかな、
なんて思うことがあります。
テレビなどが真実を捻じ曲げて伝えてきたことが分かってきたこの頃。
そして、いろいろな国やこの国も転換期を迎えている今
タイムリーな題材だったと思います。
とがめは歴史を象徴していたようにも思えました。
そして、最後の七花とヒテイ姫との会話の
「そのときはその時の人たちが覚悟を決めて戦えばいいだけだ」
といった言葉には、メッセージじみたものを感じました。
我々もこれから何かしらの形で戦わなくてはならないのだと思うのですが、
冷静に淡々と自分たちが幸せに近づける歴史を作っていくことができればなと、
ちょっと飛躍しましたがそんなことを思い、
誰かに読んでもらえればと思い書きました。
長文失礼しました。
そして最後まで読んでくれて、ありがとうございます。{/netabare}