カリューム さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
時代にあった作品のテーマと個性的なキャラクターが魅力の秀作です
正直、一、二話あたりは物語にはついていけないし、作画も微妙だし、主人公もなんかうざくて、び、びみょう・・・(゜д゜)
でした
しかし、三話あたりから、物語が始まって急に面白くなりました
特に物語が前向きなのがいい
「よりよい世界にしていくには何をするのか?」
といった難題に向き合っているキャラクターふたりが物語を引っ張っているのですが、一人は常に明るく、もうひとりは野心を忘れないため、物語がブレずに安定している
ただ、結構描写が荒削りで雑に描かれてるように感じる
変身後のアクションがCGなのですが、不慣れな感じがひしひしと伝わって来る・・・
その影響か、全体的に作画が荒い( ̄▽ ̄;)
それでも、色彩豊かでキャラクターも個性的なので、全体の印象としては悪くはない
公式HPに監督の中村健治さんからのメッセージがあるのですが、七話まで見た感想としてはまさにこのメッセージの通りの作品作りになっていると感じました
そのまま載せちゃいます
『世界は今、2つの新たな局面に差し掛かっています。
1つ目は、有史以来初めて、僕らの心がネットにより可視化された事。
可視化された心が起こす様々な問題や騒動をどう捉えていいか解らず、
個人も社会もただただ戸惑っています。
2つ目は、拡大した僕らの世界はあらゆる分野が細かく専門化され、
1人の人間ではその全容を理解する事が不可能になっている事。
それでも僕らは、1人の優秀なリーダーが全てを抱えてくれると盲信しています。
この2つの事象は偶然なのでしょうか?
可視化された僕らの心は、何か良い事にも使えるのではないでしょうか?
その事を考え、『GATCHAMAN CROWDS』という作品を描きたいと思います。』
(ガッチャマン クラウズイントロダクションページ参照http://www.ntv.co.jp/GATCHAMAN_Crowds/intro/index.html)
思わず「(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-」と唸ってしまいました
この監督の作品で『C』を見たことあるのですが、この時は経済とか金融に関する物語でとても興味深い作品でした
今回もかなり作りこんでるようなので、期待できそうです
各話感想
{netabare}
一話(ぶっちゃけ酷評)
{netabare}・・・主人公がウザイ
後輩とかにいたらキレそう
キャラデザは好きだけど、軽くてうざいのがなぁ~・・・ちょっと痛いし
戦闘作画もCG使ってるのがあまり好きじゃない作画だな
マジェプリがCG戦闘作画でできる幅を見せつけてくれちゃったので、古参のタツノコさんにもあのぐらいを期待しちゃうんだよなぁ~
オリジナル、タツノコ、名作の名を冠するアニメ、ってことで期待したけど、イマイチかな
まぁOPが神風動画さんで、すごくかっこいいしそこは満足
これは面白くなるのかわからんなぁ~
{/netabare}
7話
{netabare}カッツェやべぇw
宮野さんの演技スゲェな
ほんとにカッツェにはどうしようもない感じが出てるな
でもはじめちゃんがそこに相対してるのがすげーなw
普通の人間はああいった状況で、相手の言葉を聞こうとなんてできないだろうに
{/netabare}
10話まで
{netabare}本格的にベルク・カッツェ率いる(煽る?)ギャラックスとの戦闘が始まりましたね
クラウズには手を出せないという状況では戦闘は起きないと思ってましたが、普通に戦ってましたね
このままだとカッツェともガチバトルになるのかな?
まぁ改心エンドは難しいかな?
カッツェ事件を通して、世の中が変わっていけばそれで綺麗に締まるかな?
七話のカッツェ戦の絶望感と、はじめちゃんの頼もしさに感じる希望を超える展開が今後来るのか!?
期待したい
{/netabare}
{/netabare}
最後まで見まして・・・
はっきりとしたテーマが下地にある作品でした
監督さんのメッセージ通り、可視化した心、細かく専門化し複雑となった世界をガッチャマンクラウズという世界観で見事に描けていたと思います
かつてのガッチャマンを知らない私ですが、非常に楽しむことができました
作中にはまだまだ拾っていない物語があるようだし、二期も決まっているようなので、楽しみにしています