退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
SOS団とは
無事今日も時間割を消化し、すっかりルーティンワークとなった部室棟二階、SOS団アジトへの移動はもう無意識だろうが、目をつぶっていようがやれそうだ。まったく習慣というものは恐ろしいね。一年の一学期当初、ガス風船を扱うがごとく強引にハルヒに連れ回される当時の可愛そうな俺の頭ではこうなることを考えもしなかったぜ。まぁ、薄々面倒事に巻き込まれることくらいは予想できていたけどな。
それが今ではこの様だ。誰かに影響されるわけでもなく、自分の意思で向かっている。ああそうさ。俺はもうあそこが、あいつらSOS団のメンバーと一緒にいるのが心地良いんだよ。なんか文句あるか。
「遅い!罰金よ罰金!」
ドアを開けるなり恒星並みのエネルギーをもつハルヒに超新星の勢いで罵声を浴びせられた。毎度まいど奢らされる身にもなれってんだ。もう今月の分はねーぞ。
「いいからはやく席に付きなさいキョン。今日はとっても大事な仕事を用意してあるんだから」
ふん。またどうせろくでもないことを考えてるんだろう。部室内を見渡すともうすでに全員揃っていた。長門はいつも通り部室の隅にちょこんと腰をおろし、どこまでも透き通った水晶のような瞳でこちらを見つめている。その瞳からは以前よりもどこか人間臭い感じを受けた。あの一件以来、長門は変わってきている。これからは俺が長門を守るさ。頼ってくれていいんだぜ長門。俺だって切り札くらいはあるからな。
朝比奈さんはハルヒの言い付けを律義にも守り、愛らしいメイド服仕様でお茶を淹れてくださっている。ハルヒなんかの命令を守らなくてもいいのに。と思いつつもその可愛らしいお姿にいつも心洗われます朝比奈さん。上手く言えませんが、未来のあなたはちゃんと活躍してくれているし、もちろんこれからもそうなんです。だからもう泣かないでいいんですよ。
古泉はというと女子生徒が5人中4人は振り向きそうな、実に憎たらしいハンサムスマイルで白い歯を輝かせている。でも何だかんだでお前が一番の苦労人なんだよな。いつもぞんざいな態度をとってすまなかった。これからもよろしく頼むぜ副団長。
そしてハルヒは…ん?おい、なんだその白い紙は。
「ふふーん。皆この紙に自分にとってSOS団とは何か書いてちょうだい」
おいおい。いきなりなんのつもりでそんなことをさせるんだ。
「これまで私たちいろんなことをして来たじゃない?それを振り返る意味でも確認しておきたいの」
それは必要なことなのか?ハルヒ、他に理由があるんじゃないのか?
「うるさいわねっ!ほらもう皆書き始めてるわよ!あんたもはやくしなさい!」
なんだ古泉その目は。ああ分かった、書きゃいいんだろうが。まったく、どいつもこいつも何考えてんだか。
「みんな書けた?それじゃここに置いて」
【自分にとってSOS団とは】
涼宮ハルヒ 「」
キョン 「」
朝比奈みくる「」
長門有希 「」
古泉一樹 「」
ここまで読んで頂いたのに申しわけない。勢いで書いて今さら気付いた。原作がまだ完結してないから書けねーじゃないかということに。私の目が黒いうちに完結したら書きたいと思う。書ける自信ないけど。
┐(´д`)┌ヤレヤレ