Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
TV放送を視聴。原作は未読。衰退し続ける人類が逞しく生き抜く話。
主人公は衰退した人類最後の教育機関である学舎を卒業した、国連に属する国際公務員の調停官を勤める少女の「わたし」。
人類は繁栄の折り返し点を過ぎ徐々に衰退しており、代わりに妖精といわれる体長20cm位の種族が新人類として繁栄を続けている世界で、妖精が持つ謎の技術力によって起こる不思議な案件に対処していく。
物語は主に主人公のモノローグで進行し、登場人物には固有名詞がなく、役職やイニシャル(?)で呼ばれる。登場人物が多い訳ではないので覚えられなくはないが覚えにくい。序盤に登場するあるキャラは、EDで確認するまで覚える事ができなかった。
ファンタジー世界の理由付けとして妖精を登場させるのは開き直りと取れない訳でもないが、妖精だけが何かを起こすわけではないところや、理不尽でシュールな世界をブラックな冗句を交えながら小難しく語られるモノローグは十分楽しめた。
衰退していると言われる人類にはあまり緊張感がなく、世界観についていくこと自体はさほど難しくはないので、ほのぼのと見たい方にはお奨めしたいが、各話毎の時系列がバラバラなのでその辺りは注意すべきかと思う。