こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アクエリオンSEED
アニメオリジナルのロボットもの。
人類の大半が宇宙空間で暮らすようになった時代。
経済大国と軍事大国、そして第三局というパワーバランスの世界で、秘密裏に開発された新兵器が「ヴァルヴレイヴ」。
普通の高校生だった主人公がその新兵器の奪取作戦に巻き込まれて、偶然パイロットになってしまう・・・という、もう何十回もみたロボットものの黄金パターン。
ホームとなるのが宇宙戦艦ではなく、学園であるというところが一風変わっています。
設定やキャラに砕けたところはありますが、基本はシリアスストーリー。
戦争やってますので、人はコロッと死にます。
サンライズのロボットものらしい、エゴとエゴとが絡み合った展開。
両方視聴した人なら多少は感じている事でしょうが、ぶっちゃけてしまえばガンダムSEEDと似てるじゃん、コレ。と思います^^;
登場人物達も適度にヒネてたり病んでいたりと、じつに戦争ロボットアニメっぽい定番がいっぱいです。
大真面目に”ロボットもの”をやってますが、色々無茶なところもチラホラあります。
まずは学園。
主人公側の登場キャラは大半が学生です。
学園が戦争に巻き込まれる所までは仕方ないにしても、戦闘や政治経験のない連中がノリと勢いで国家を相手に大立ち回りや外交駆け引きをするという、シリアスなんだか笑っちゃっていいのか困惑してしまうような行動原理です。
学園祭のようなノリで戦争。
ネットを通して世間にアピルーして支持を集める。
と、冗談がキツイ部分が結構あります。
コメディなら全然アリですが、一応シリアスものなんだから、こんなんでいいの?と、思わされる場面もしばしば。
ただ、そういう細かい気になるところは、強引なストーリー進行に掻き消されてしまいます。
ロボットの設定も無茶。
物語の謎の核となる部分ですが、未知のオーバーテクノロジーでできているヴァルヴレイヴ。
敵の通常兵器や戦術をトンデモ機能で粉砕していく戦闘です。まぁ素人が軍人に勝つにはそういうのが必要不可欠ではありますが、おかげで戦闘が大味になってしまうのは否めません。
前述にガンダムみたいだと記述しましたが、ロボットに関してはアクエリオンに近いかもしれません。
色々いわくつきで、謎で、ワケワカンナイ強さ。
カッコイイか?と、聞かれると、「微妙」という答えになります^^;
正直、目新さは全然感じられないです。
色々とリスペクトを感じますが、言い換えればそれだけ定番安定的な展開で、見ていて飽きるという事はありません。
突っ込みどころも多いですが、勢いで視聴者を惹きつけるものが確実にあって、次が気になる引きになってるのはさすが、ツボを心得た流れになっています。
伏線張りまくり。
謎のこしまくり。
人間関係これから。
ボス戦・・・どうなる?
とまあ、非常にハンパにこの1期は終了しています。
ひと区切りもへったくれもあったもんじゃない
作品としての総評は分割2期の後半を見てからになると思いますが、正しい鬱なロボットものの王道を行っているので続きが気になるのは確か。
なんだかんだで、2期を期待して待ちます。