buon さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
世界の広さとその理を知らずに終えた
結構おもしろかった。
1話見て、ラピュタとナディアっぽいと思った。両方からかいつまんだいくつかとオリジナルを掛け合わせた感じ。
◆アニメオリジナル
◆全26話 続編かはわからないが、~ファムってのがある
◆アニメ制作会社GONZOの10周年記念の作品
※ネタバレ感想
{netabare}
ヴァンシップのドライバー、クラウスとその相棒のナビゲーターで技術屋のラヴィ。二人で運び屋をやっていて、仕事をしていたら巻き込まれたり飛び込んだり・・・
と典型的な巻き込まれる系の物語。物語のカギとなるのが「エグザイル」。
空、龍の巣、飛行機、軍艦、オーバーテクノロジー、宗教団体のような敵、少年、少女・・・
と1話見た印象が割と最後まで当たっていてビックリした。
この作品の特徴は
◇飛行船とかの技術や燃料を除くと、20世紀前半の現実世界に近いかも、食料事情とか
◇世界構図、地図も国も人種も、そういった背景はほとんど説明がない
かな。説明が少ないから「何でやねん」ってツッコミたくなることが多くて、しかもツッコミ入れても返ってこないからそこはつらいかも。
この作品の良いところを3つ挙げると、
○飛行、空中戦、機械系統は非常にキレイ、2003年の作品だが今の作品に勝らずとも劣らない(少し言い過ぎw)
○音楽もええ
○キャラは割と個性的
と基本的なおもしろ要素は抑えている。
この作品の微妙なところを3つ挙げると、
●キャラ、物語に一貫性がない
●心理描写が雑
●結末がよくわからない
と傑作の要素を見事に持っていない。
10周年記念だけあって映像美はあるが、物語の美しさは記念になるほどのものではない。
キャラの行動に一貫性を感じないことが多々あったが、それを除けばキャラの評価は4点。魅力的なキャラたちである。
伏線の投げっぱなし、世界の広げっぱなし感はあるが、それでもおもしろい作品だ。多分、何度見ても伏線を回収し、世界観を理解することはないだろう。
あとレヴィかわええww
2度は観ないが、空や飛行機とか機械とか、少年少女ががんばる姿を見るのが好きな人は1回ぐらい観てもいいと思う。
{/netabare}
★観終わった人用ネタバレ→{netabare}
物語で好きなのは、
・ラヴィが「闘うヴァンシップに乗らない」と決意したこと
・クラウスが自分の運び屋としての仕事っぷりがヴァンシップを戦闘機へと導き、「ヴァンシップから逃げてはいけない、降りてはいけない」と苦悩しながらも答えを導き出したこと
・アレックスがミステリオンの1つを意図的に覚えなかったこと
・モランの恋への執着心w
→いつ死ぬかわからない人間が必死に人を好きになる、振られても振られてもめげない姿は滑稽かも知れないが、良かった
勘違いかも知れないが好きなシーンは、
・ルシオラが囮となりギルドの人間を倒していくが、女王デルフィーネには手を出さなかった、できなかった
→状況を考えれば、そのまま女王の息の根を止めてしまうのがディーオにとって一番いいが、生まれてからずっと主従関係に縛られていた人間には限界だったと思われる
物語で微妙なところは、
・なぜかあった謎のクラウスもて期ww よりもその投げっぱなし
・ディーオの扱い、シルヴァーナの乗組員に受け入れられたり、クラウス、アル、ディーオで逃げてきたのにディーオ放置とか、最後に追って来たとか
・そりゃ生きてて欲しいが、モランとディーオ生きてるのはご都合主義では
などなど。
実はアリスが好きだから、もうちょっと出番欲しかったwww
あと、ディーオって男か女かよくわからんかったw
そういえば、空飛ぶヒトデがサクラ大戦3の後半のザコ敵にそっくりで笑ったww
隙の多い作品だが、良作だ。
{/netabare}