PeachFly さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

強大な力を持つ者に課せられる試練

ギアス、それは強大な力…、その強大さ故にその力を統べる者に対しては悲壮な試練もあるのかと…。
ギアスの特性、影響については他の方の感想にもある通りで、改めて詳しくは書きませんが、この物語全体を通して表現されているのは、ギアスという強大な力を持つものは、その使い方を誤ってはならない。　使い方を誤ると悲劇が待ち受けている…と。
{netabare}
ギアスの力は他者に自殺を強いるほど強大で、何人もそれに抗うことはできない。　そしてその強大な力を持つ者は王として君臨する力を持つと共に、自分を孤独の底に押し沈めてしまう。

この物語の本質は、強大な力と、それを持つ者の悲哀を表していると思います。　ただ、この作品にダメを出すつもりはないのですが、私の感想としては、手放しに絶賛することはできませんでした。

私がこの作品を見ることとなったきっかけは、もちろん人気がある作品で、あにこれで10位以内、二期作品の「ルルーシュ2」も一期同様に10位以内の作品だからでした。　ですから、作品を見る立ち位置としては”この作品が好きだから観る” というより、”評価を交えてとりあえず観る”ような、第三者的な観点からの視聴でした。

作品自体は…
よくできていると思いました。　戦闘シーンも凝っていますし、他者を思い通りに統べる事ができるというギアスのアイデア、またよくある話ですが旧友がライバルとなるストーリーも悪いテイストではなかったと思います。

また、ゼロの正体を守るためとはいえ、自分を想っているシャーリーから自分の記憶を消す羽目になったり、ユーフェミアに図らずもギアスをかけてしまい、日本人殺戮の張本人にしてしまったり、とギアスの持ち主たる物の責任の在り方を示した場面もあり、ポジティブな面とネガティブな面を取り混ぜての話の進行は厚みがあったと思います。

ただ、絵柄がやや私の好みではなく、また主人公ルルーシュが扮するゼロの物言いもちょっとくどく、全体的に濃い味付けになっているのもマイナスでした。　
{/netabare}
アニメの作品に対する感じ方は人それぞれでしょうし、高い得点を得ているから必ず万人に受ける作品…というのも無いのでしょうが、私としては「惜しい! あと一歩!!」　というのが正直な感想です。

<<PeachFlyの「また観るかな～」判定>> : 2

0:途中で挫折、　
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2～3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^