「プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ(TVアニメ動画)」

総合得点
90.7
感想・評価
3122
棚に入れた
15606
ランキング
50
★★★★☆ 4.0 (3122)
物語
4.3
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛は地球を救う(某偽善番組とは違います)

地球から宇宙へと上がるためのロケットの残骸や宇宙開発などの裏でスペースデブリと呼ばれる宇宙空間に漂うゴミが大量に発生していた。
会社のデブリ課に配属された田名部愛(たなべ あい)は、先輩の星野八郎太(ほしの はちろうた)に怒られながら宇宙ゴミを排除する仕事に慣れていく事となる。

始めの数話で判断するのは早計です。
月面地区での忍者(?)が現れた時には「何だろう?」と思ってしまいましたが、ここで切ってしまうには もったいない作品です。
デブリ課の面々の抱えている過去から現状を打破していく姿には素直にカッコいいと思ってしまいます。

ストーリーは宇宙ゴミを回収するだけでは終わりません。
デブリ課の”あるメンバー”の己の限界に挑戦していく姿も描かれています。
デブリ課の仕事や”ある行動”に共通する事は、人類が宇宙開発のために必要不可欠な事なのでしょう。

恋愛関係もありますが、それを含めた心理描写が丁寧に描かれています。
登場人物の心理描写や過去設定など上手ですね。
途中で挫折した人には分からない事なのですが、過去作品を投げ出す人は少ないかな^^

各々の心情や行動には意味があります。
ストーリーの起承転結もキレイに作られています。
無関係と思われる人物や出来事も その後のストーリーでは……。

宇宙開発の影響のため貧しい生活を強いられている地域の人々も作品を構成する要素の1つ。
終盤にならないと分からない事なのですが、現在の地球の世界各国のエゴと相通じるものがあります。
人権は尊重される世界だと言いますが、あくまで先進国の言い分です。
人間は平等であると教えられていますが、それは理想論です。
できるだけ理想を現実に近づけたいという意味での標語としては理解できますが、
他者を蔑んで自分の立場を有利にしたいという人間の本質は過去も未来も変わらないと思います。

DVDが9枚で全26話と少し長めの作品ですが、最初に挫折しなければ大丈夫です、
中盤から終わりにかけての展開は素晴らしいの一言に尽きます。

夏休みなどの長期休暇の時で時間が取れる時に、是非、多くの人にチェックしてもらいたい作品です。


どこが面白いのかは観た人のお楽しみという事で……ユーコピ?

投稿 : 2013/08/16
閲覧 : 435
サンキュー:

42

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