Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:平坂読
原作イラスト:ブリキ
監督:斎藤久
シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクタデザイン:渡邊義弘
制作:AIC Build
話数:1クール全12話
OP:「残念系隣人部★★☆」
by 友達つくり隊
ED:「私のキ・モ・チ」
by 三日月夜空(CV:井上麻里奈)
{/netabare}
■感想
原作は未読でレンタルDVDで視聴。ボッチが友達を作ろうと努力する話。
幼い頃に住んでいた町に戻ってきた主人公は当時の記憶があまり無い。外国人の母親の形見とする斑金髪で周囲から誤解を受けやすく、不良のレッテルを貼られる事を受け入れて学園生活を送っている。
放課後の教室で偶然ある少女の秘密を目撃してしまうところから物語が始まる。少女と会話でお互いに親しい友達が居ないということが発覚、少女は友達を作ることを目的とした部活動を新設することになる。筋の通った信念はありそうだが、妙に高いプライドが排他的な態度に表れてしまう残念な少女だ。
最初の入部希望者はお姫様気取りで学園理事長の一人娘。成績優秀、容姿端麗、所謂才色兼備の完璧超人だが悪く言えばそれだけ。お姫様として育ったため一般常識や日常会話に間が抜けていることが多く、よく残念少女に付け入られてしまうが、素直な一面も持っており残念少女ほど捻くれては居ない。
、他の部員には主人公の男気に惚れた武士を目指す者、ヲタクの天才マッドサイエンティスト、厨二病を患った主人公の妹、「○んこ」が口癖の顧問がおり、単純な理由なのだが揃いも揃って皆友達が少ない、というよりも残念なことに居ない。
登場人物の大半が個性的過ぎる特徴を持った変わり者で、友達が出来ない理由は直ぐにわかる。そういう人間ばかりが集まっているため、部活動自体は友達作りに有効なのか疑問がある。部自体は部長曰く「ある崇高な目的のため」活動しているらしいが、崇高ではない上に変化球過ぎてあらぬ方向に向かってしまっている。
物語の舞台は基本部室、内輪でワイワイやって勝手に盛り上がっているところは、生徒会の一存に近いものを感じる。ラブコメに分類される類の話だと思うのだが、キャラ毎の思惑めいたものが描かれてはいるものの、恋愛要素は殆ど感じられなかった。
友達は居ない同族の集まりの滑稽さを面白おかしく描いており、共感することは難しいかもしれないが、部の活動内容は一般的な帰宅部と大して変わらないため、コメディとして楽しむのには十分満足できる作品だと思う。