じょー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ショタ釘宮と大人向けNARUTO
声質や、ツンデレキャラだけが注目されがちな釘宮さんですが、本来は非常に演技力の高い、幅広さを備えた実力のある声優さんだと思います。ゼロ魔、シャナ以降独特の声質と、貧乳、ツンデレ路線があまりにも人気を博して、それ以降は、ある程度出演作の幅が狭まったように思えます。2007年に発表された本作は、六条壬晴という思春期男性の役、それもどちらかというとクールで、無関心なキャラクターです。少年役でも、この声優さんが好きな方は、一話だけでも、是非一度ご覧ください。
ストーリーは、秘術を体に刻まれた少年を中心にした現代の忍術劇といったところでしょうか?腐った香りがしないでもないですし、大きいお嬢さん向けNARUTOという感じです。大きなお友達は、雷鳴が可愛いので許してください。泣きは結構入ります。ちょっと2クールにするには、中だるみが多い感じがしました、原作も終わってなかったし、1クールでまとめて、2期の方がよかったような。雷光あたりまでは非常によかったのですが。最後の数話は少し急いだというか、まとめにかかった感はあります。ただ最終回の終わり方はとても静かで美しく、作品の評価を上げました。原作は未読ですが、ストーリーや設定は面白かったし、だらだらはしますが、楽しめる作品です。
この作品のテーマは、主人公とその投影である宵風を通じての自らの救済かと思います。宵風との中性的な心の交流については、一部の大きいお嬢様方には需要が高いかもねとだけコメントしておきますが、僕はさらっとしてて、下劣なものには見えませんでした。この宵風というキャラに対する評価が作品の評価のキーになるように思えます。
作画は若干癖があります。あとで知ったのですがやはりJCだったようでw。戦闘シーンのぬるぬる感はよかったかな。OP,EDは秀逸です。