エウネル さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
捻くれ者は意外とカリスマ性がある。
この作品の主人公である比企谷はボッチでものすごく捻くれています。教員の更生しろという命令で学校一の美少女である雪ノ下がいる奉仕部に入部させられます。奉仕部の活動先で起こる人間関係の問題を比企谷が解決していきます。
この作品で面白いのは、比企谷の心理描写です。比企谷は人間関係を冷静に見て現場を確認します。その時の心理描写がとても細かく、普通とは違う捻くれ者の視点であるのがとても面白い。その捻くれ者の視点がすごく的を得ているんです。それは普通の人だとどうしてもどっちかに偏ってしまいますが、比企谷はあくまで自分は関係ないと考えているからだと思います。
また人間関係の解決方法が比企谷らしいんです。皮肉で憎たらしい言い方しか出来ない比企谷は自分を悪者の立場にして上手く解決します。その自分を悪者にする解決方法は自分に友達がいないから出来るものでした。ですが、その比企谷に自分を犠牲にするようなやり方を悲しく思う友人が出来ていきます。その友人たちの気持ちとそれが理解出来ない比企谷の気持ちにも注目です。
ラノベ原作という理由や題名の長いアニメは見たくないなど、そういう理由でこの作品を見ていない人はもったいないです。心理描写が好きな人はぜひ見てください。ただ、一般的なラブコメではないので、普通の恋愛が見たい人は違う作品を探したほうがいいです。
そういえばOPの「ユキトキ」という曲が良かったです。