Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「運命を、切り裂け」
この作品は、ニコ動の「ニコニコアニメスペシャル 夏休みアニメ一挙放送」で見かけたので視聴してみました。
ストーリーは、第1話から第17話にかけて、原作4巻までの内容をアニメ化されています(第6話・第11話はアニメオリジナルストーリー)。そして第15話から原作と異なるストーリーが展開され、第18話以降はほぼ完全なアニメオリジナルストーリーとなっているそうです(wikiより)
そのため、原作を既読の方は物語の展開に違和感を覚えるかもしれません。私は原作未読なので、違和感は何もありませんでしたけれど・・・^^;
この作品の主人公は、15歳の奥村 燐(おくむら りん)。彼には双子の弟・雪男がいるのですが、生まれて直ぐ親を亡くし、修道院で育てられてきました。正義感が強く、情に厚い性格の持ち主ですが、それ故に周囲とぶつかりやすく周りからは粗暴とレッテルを貼られていました。
中学を卒業した後、進路を決めかねていた矢先、ようやく採用を認められたバイト先でこの世のものならざる奇妙の物体を目撃するのです。それから、身の回りで不可思議な事が起こっていたある日、燐の身体に眠っていた力が目覚めました・・・燐は悪魔の王「魔神」が人間に産ませた子供だったのです。
こうして彼が「悪魔の力」に覚醒した後、物語の幅に広がりを見せながらストーリーが動いていきます。
この作品も登場人物がたくさん系の作品だったので、例によって殆ど覚えられませんでしたが、そんな私でも強烈なインパクトがあったキャラは印象に残っています^^;
修道院の親父で燐と雪男の育ての親である藤本 獅郎(ふじもと しろう)
祓魔師用品店の娘である杜山 しえみ(もりやま しえみ)
しえみさんにインパクトがあったのはCVが花澤香菜さんだった事もあると思います。物語の中でも大活躍なのですが、ハマり役だったと思います^^
・・・その他にも個性豊かなキャラが沢山登場します(決して4人しか覚えていない訳ではありませんので・・・^^;)
この作品を通して、父親の大きさと家族・・・兄弟の絆の固さを感じる事ができました。
育ての親の獅郎は器の大きな人物で、「子供を愛で包に込む」を実践してくれています。
子供は自我を育んだり、身体と精神の成長のアンバランスによる親に反発心等を成長過程において抱くことがあり、その結果親子でぶつかり合う事もあるかと思います。
こうしてお互いが成長していく・・・こういう家族の進み方もあると思いますが、獅郎の懐は全てを包み込む位の深さがありました。
人として、この懐の大きさには学ぶものがあったと思います。
そして、兄弟の絆ですが・・・
双子で15歳の男の子に「争うな」というのは無理ですね^^;
普段の些細ないざこざは誰でも経験があると思いますし、兄弟なら尚更だと思います。
でも、表面上は何気なくやり過ごしていますが、心の奥ではお互いを気遣っていたりするんですよね^^
この作品の兄弟思いの大きさは等身大である事に加え、一歩進む度に父親の大きさをお互いが感じる素直さには、色々賛同できる部分があったと思います。
物語は2クールをたっぷり使って兄弟の足跡を描いています。少年漫画だったからか私自身は分かりやすい物語でした。
2011年4月〜10月まで放送された作品ですが、12年の12月までの約1年で原作単行本の初版発行部数が7倍以上になる爆発的な伸びを見せた事からも、人気の程がうかがえます(wikiより)。
この作品は、アニメ放送後に劇場版も公開されているので、引き続きそちらを視聴しようと思います^^