ななろう さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
大人向けアニメ
観たいけどDVDもしくはテレビ放送待ちの劇場アニメです。
最近のジブリ映画にはガッカリするばかりで、「アンチ スタジオジブリ」になっている自分がいます。
やはり、スタジオジブリは宮崎駿が監督で持っていた会社というのが最近の作品のデキで解ります。
さて今回の「風立ちぬ」はなぜか?宮崎駿監督作品。
ちょっとまて! 宮崎駿は現役を引退宣言してなかったか?
もう映画を作らない宣言だったかな?
良く覚えていないけど確かそういう触れ込みで、
最後の宮崎駿監督作品が以前に上映されていたような。
さてさて、ショービジネスだから仕方が無い事ですが、今回も声優等のスタッフ陣には話題性を持たせる起用を多用して、制作に関わっている日本テレビは四週連続で過去のジブリ作品を放送しました。
更に監督と一緒に現役引退していた色彩設計担当の保田道世さんを、監督が直々に連絡をとってこの作品に為に復帰させるという力の入れようで作画が本来のジブリ色に戻り綺麗になりそうです。
逆に言えば、「今のジブリの社員には、俺の映画は任せられん」と言う事で、宮崎駿自身が今のスタジオジブリの力量を否定しているようなものです。
今回の映画は、宮崎駿が鑑賞後、初めで涙を流したという宮崎駿自身が「自己満足で作った映画」と言う程で、つじつまがあわないおかしな物語の設定や違和感が在る設定が多く在るようです。
まぁ映画を率直に楽しんで頂ければ良いという映画の本質の為に、そういった所が今回犠牲になっているようです。
興味の在る方は、「押井守 宮崎駿 風立ちぬ」で検索してみてください。
ただしネタばれにもなりますから注意して下さいね。
親交の在る押井守 氏が、風立ちぬを見て毒舌しています。
更に、これを今までのスタジオジブリ作品の感覚で子供達が見に行くとなると恐ろしい事になりますね。
{netabare}キスシーンや初夜の描写とか在るようですし
大正から昭和の第二次世界大戦時代の人間しか出てこないもろ大人の映画です。 {/netabare}
今回風立ちぬの映画情報が意図的に少ないだけに、妖精とか魔女とか小人とか、豚とか魚やオバケ等が出てきて子供うけするようなメルヘン的なスタジオジブリ作品だと勘違いして観る子供や親は、きっと裏切られて痛い目に会うんじゃないかな?
どちらにしても宮崎駿の復活で、本来のスタジオジブリに戻り作品としては、確かに良い作品になっていて成功するんだと思います。
でも別にわざわざ出向いて大画面の映画館で見るまでの価値は無いかな