だわさ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そのとき、あなたならどうしますか?(※ネタバレ注意)
24話(22話)
ノイタミナ
序盤は屍鬼という存在そのものに関するミステリーホラーだが、徐々に話は人間VS屍鬼の構図へ。
シナリオを楽しむということもあるが、最大の魅力は
「あなたならどうしますか?」
という自問自答を促す作りになっていること。屍鬼であれ人間であれ、それぞれの選択と決断について自分の中のでどう消化するかがミソ。そのためにキャラは多い。多様な選択をする人間と屍鬼。自分が人間なら誰であるか。自分が屍鬼なら誰であるか。それを考えること自体が、映像を越えたまさに恐怖である。
なぜなら、選択と決断が正解だと断言できるキャラが結局いなかったのだから。
とまあ、このアニメは面白かったと言いたいわけだが少々小言を。
屍鬼が村をのっとろうとしたことに違和感が。
屍鬼は吸血しないと生きていけないため、村全員が吸血鬼になったら食事どうすんの?と。集団で都会に吸血しに行くとして、大量の人間を誘拐しなければならない。死体の処置が難しい他、数々の困難の対処が要求される。
加えて設定上、屍鬼は3、4日で一人を死に至らしめる上、食事そのものが屍鬼の仲間作りに直結している。これでは屍鬼一人に対して犠牲になる人間があまりに多い。屍鬼一人に年間100人の餌がいる、さらに餌の何割かは屍鬼になって年間100人ペースで食事をし始める。
…一言いいたい。
「おまえらどんだけ燃費わるいんだ。」
屍鬼から見れば、仲間を必要以上に増やすことは得策ではないはずだが。。