くろゆき* さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おめぇは嫌なもんいっぱい見てきた、これからは綺麗なものだけ見ればいい。
正直1話1話のストーリーまで覚えている訳では無いけど、ストーリーの全体像を大まかに言うと、昔帝国府に連れ去られた母親を探しに旅をする元忍空1番隊隊長風助とお供の怪力ペンギンのひろゆき、それに同行する元忍空10番隊の藍朓に6番隊の橙次、そしてその妹の里穂子を擁した御一行と、忍空抹殺を企てる帝国府との熾烈な闘争と、弾圧から人々を救う流れだった気がします。
風助たちは向かう先々で邪険にされるなど帝国側の陰謀によって風評被害を受けるものの、帝国軍の冷酷で残虐な行為を阻みながら人々の誤解を払拭しては信頼を得ていく。敵の主要キャラも、それぞれが暗い過去を持ち迷った子ひつじのようで何処か憎めない感じでした。
恋人を戦争で失った絶望からか単身で帝国府に挑み、捕縛ののちコウチンに洗脳され、忍空の残党でありながらも心を冷徹にし帝国側に寝返った黄純。小国のお姫様でありながらコウチンに国を滅ぼされるもスケープゴートによって忍空を逆恨みし帝国府に服従するメキラ。帝国府ナンバー2の権威を持つもあくまで将軍家に忠誠を誓いコウチンをよく思わないアジラダ。この御三方も風助たちに触れ徐々に改心していきちょっとした助太刀をしてくれる。特に元忍空7番隊隊長の干支忍黄純が、5番隊隊長赤雷と共に大一番で駆け付けてくれる展開は、能力的な物足りなさはあったものの非常に気が高揚しました。干支忍のほとんどが登場しないアニメ版ではありますが、幽遊白書の後番組という事も功を奏したのか当時の最高視聴率は20%を超えたりと平均視聴率も高い水準であった記憶です。
オープニングもエンディングも共に良く、特にエンディングは哀愁を漂わせるようでいてメロディはキャッチーな感じが忍空らしくも思えてとても好きでした。