空野 落 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ほのぼのSFとしてトップクラスの出来
宇宙人とか超能力とかが関わってくるSFなのだが、良くも悪くも緊張感にメリハリがついており視聴者を飽きさせないストーリーになっている。
自分ひとりではなく、町の人たちや仲間に助けれて困難を乗り越えるという道徳的な部分がありNHKらしい作品である。
特に物語の中心人物であるはじめの存在感は印象的である。ほかの人が宇宙人であったり、なにかし能力や使命を持っている中でただの一般人という立ち位置なのだが、すべてのことを受け入れる心の広さを持っており、存在感が空気にならない。
ヒロインである那由多は今でいうツンデレ枠なのだが、この作品が2001年ということを考えるとやっと時代が追いついたといえる。
また生徒会のメンバーの存在感も濃く、特に京一と晴美のカップルはいい青春しており面白いです。
この作品で一番の良い点はSFをコメディチックに描き、音楽で臨場感を上手に表現している点です。青春学園ものとSFの両方を上手に世界観に反映できており、今見ても十分に面白い作品といえるだろう。
後半になるとシリアス部分が強くなりますが、中盤もダレルことなくキャラを掘り下げるストーリを織り交ぜる脚本は称賛に値します。
総括
2001年という少し古めの作品だが、音楽やキャラの魅力は十分にあり、ちゃんとSFやっている点は評価できます。ただ学園祭の準備で最終回迎えるのはどうかと・・・。せめて学園祭はやってほしかったです。