空野 落 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 1.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメ史上最も不幸な宿命を背負った主人公に心が熱くなる
スパロボで知り、わざわざレンタルショップで借りて観た作品。
家族と殺し合い、パワーアップすると記憶が無くなっていくという無茶苦茶鬱なストーリー展開。
なにより仲間に支えられてラダムと闘う主人公の姿は心を熱くさせる。そんな「燃え」アニメである。
特に後半OPの「永遠の孤独」はこの作品の主人公のすべてを表現しておりこういう静かな熱いOPはそうそうないだろう。
ストーリーもさながら声優の演技も熱い。ブレード役の森川氏やエビル役の子安氏の演技は熱い展開をさらに熱くさせる。(余談だが演技の影響でマイクを壊したという逸話がある)
そして一番はブレードなどのテッカマンのデザインの良さである。1992年の作品であるが、20年を経た今見ても十分にカッコイイと思うデザインはもはや芸術の域といえる。
難点はなんといっても作画が崩れ、パートが変わるごとに誰だこれとなる点である。要所要所はいいのだがとにかく49話となると作画の悪さが目立つ。
総括
ストーリー・音楽・デザインともに現在でも十分に評価できる。作画さえしっかりしていたら埋もれた名作扱いにはならなかっただろう。