北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
B級ハードボイルドチックなB級Aチーム
内容的には社会人から観て大人向けとは言えない。
学生にはそう見えるかも知れないが。
見所は荒唐無稽アクションと香港ノワール的銃撃戦になるのかな。
前者は「特攻野郎Aチーム」っぽいノリ(だけどあのおバカな笑いは無い)、
後者はジョン・ウー風とか「男たちの挽歌」的な感じと言えば分かるだろう。
でも、実写のアクションを超えられてない。
ドラマについては感情的パンチに欠けるし、国際政治状況を背景にするような緻密さも皆無(まあ、小説とは異なるメディアだからしょうがないけど)。
毎回、敵が弱かったり、頭悪かったり、厨二設定(メイドは酷かった)だったり、味方が強すぎたりで、アガらない。
主人公も中途半端で感情移入しづらい。
個人的この男には「商社に就職したなら、自分が現代の武器商人だという自覚ぐらい持て」と言いたい(○○重工みたいな社名であんな仕事させられる状況からサラリーマン武器商人と推察。きれいな仕事だけしてきたみたいな物言いに違和感がある)。
それでも最後まで観てしまったのは第7話が良かったから。
切ろうと思ってたけど、これがあったから完走した。{netabare}
特に最後のタバコのシーン。
自分の人生にも一日だけあったクソで楽しかったあんな一幕がフラッシュバックして言葉にならない。
相手はもっと小悪党だったけど…、
男だったけど…、
銜えたままじゃなく手に持ったタバコと銜えたタバコでだったけど(でもBLじゃねえからっ)…
ああゆうのって、お互いのことを本当には何も理解してなくても、何か近づいた感が出るもんだ。
理性的には錯覚かもしれないが、身体的動物的には、もっと確かな感触がある体験だ。
と個人語りになってしまったが、そういうファクターは視聴のモチベーションにとって大きな部分だと思う。{/netabare}