Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見た感じ
■情報{netabare}
原作:松智洋
原作:ぺこ
監督:{netabare}
第1話:板垣伸
第2話:八谷賢一
第3話:平池芳正
第4話:大地丙太郎
第5話:福田道生
第6話:池端隆史
第7話:久城りおん
第8話:小野学
第9話:平田智浩
第10話:佐藤卓哉
第11話:草川啓造
第12話:佐藤順一{/netabare}
シリーズ構成:松智洋
キャラクターデザイン:中本尚
制作:AIC
制作協力:{netabare}
第1話:スタジオコメット
第2話:REMIC
第3話:スタジオ雲雀
第4話:BeeTrain、D-Station
第5話:旭プロダクション
第6話:ランドック・スタジオ、寿門堂
第7話:マジックバス
第8話:サンライズ
第9話:A.P.P.P.
第10話:ノーマッド
第11話:Studio Blanc.
第12話:TYOアニメーションズ{/netabare}
話数:1クール全12話
取材協力:菓子工房みわあおに五月台4丁目、Optogram
OP1:「はっぴぃ にゅう にゃあ」
by 芹沢文乃(伊藤かな恵)&梅ノ森千世(井口裕香)&桐谷希(竹達彩奈)
OP2:「GO!グランブレイバー!」
by 福山芳樹
ED1:「イチャラブCome Home!」
by 芹沢文乃(伊藤かな恵)&梅ノ森千世(井口裕香)&桐谷希(竹達彩奈)
ED2:「迷い猫同好会の歌」
by 芹沢文乃(伊藤かな恵)&梅ノ森千世(井口裕香)&桐谷希(竹達彩奈)
ED3:「奏でて星歌」
by 三重野瞳
ED4:「ブルマの歌」
by 梅ノ森学園 ブルマ派
挿入歌:「スパッツの歌」
by 梅ノ森学園 スパッツ派
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読
鑑賞:レンタルDVD
概要:学園ハーレムラブコメ系
設定:雨の中トラ猫を抱きしめた少女は・・・
はじめに
{netabare}2016年5月2日、原作者である松智洋氏が余りにも若すぎる43歳で永眠された。
{netabare}ところで私は本を読まない。
{netabare}ビブリオマニアが読書に費やした時間よりも多くの時間をアニメ鑑賞に割いてきた。
若かりし頃には片手で余る程度のライトノベルには手を出したが、
宇宙皇子とグイン・サーガという長編を前に膝を折った。
これらの作品がライトノベルに分類されるのかは疑問だが。{/netabare}
そんな私は、アニメ化された本作品が氏との最初の接点だ。
本作品は、ラッキースケベあり、際どいアングルありで、
シリーズ構成は氏自らが務めていることから、
氏の趣味が顕著に現れているのでは、と推測できる。
なので一般的に高く評価されているとは思わないが、
私には思い入れを待たざるを得ないある印象深い描写があるため、
一般的な評価を受けるシーンには目を瞑り、偏った評価をしている。
しかし私は、原作者の人間性と作品自体はまた別物だと考えている。
{netabare}(脱税してた人も引退した人も作品自体は評価されている){/netabare}
しかもこの作品のOPは非常にインパクトのある出来になっており、
一時期サビパートの無限リフレインを抑えられなかった位なのだが、
その曲が氏の告別式で流れたらしいという情報を斜め読みした時、
不謹慎さを覚えつつも、らしいなあと少し感心もした。
このように固執できる作品を生み出した氏に感謝すると共に、{/netabare}
良い旅になることを心より願っている。
<追記>
本作品のではないが、某三姉妹のその後を書き残していたらしく、
近く続編が出るらしい。アニメも制作して頂けると嬉しい。{/netabare}
見所
1.私がこの作品について語る場合、最初かつ絶対に語らねばならないシーンがある。
第1話OP前、所謂アバンとか言われる部分で、私にとっては一番の見所である。
この作品を大雑把に分類するとした場合、このシーンとそれ以外に分けられる、
と信じて疑わないほど私にとっては衝撃的だった。
ただ、普通にそのイメージのまま観続けると必ず裏切られることになる。
自分のイメージを守るためには、それなりの覚悟と精神力が求められる。
2.主人公は極普通の健全な男子高校生(本人談)の都築巧。
そんな主人公に淡い思いを寄せるハーレム要員は3人。
ツンデレを拗らせ過ぎてオオカミ少女と呼ばれ、
私の中では最凶の呼び声も高い幼馴染ヒロインの芹沢文乃。
祖父の権力と財力を武器に自由の限りを貪るお嬢様ヒロインの梅ノ森千世。
何でも器用にこなすが謎が多い不思議ヒロインの桐谷希。
この3人のラブコメ的パワーバランスを眺めるのが基本的なスタイルとなる。
3.周囲に控えるのは巧の姉であり、人生自由形の都築乙女。
彼女は一応巧の姉でありながら、巧が好きだと公言して憚らない。
ストレイキャッツのハーレムに於けるワイルドカード的存在。
巧の悪友として登場するのは、
実家が古流武術の道場を営んでいるという幸谷大吾郎、
二次元にしか興味を示さない真性ヲタの菊池家康の2人。
更には文乃の親友で委員長を務める案外騒動屋の鳴子叶絵、
千世の従姉妹で楽しいことが大好物のお嬢様竹馬園夏帆など、
事態を混乱させることを生業とする面々が物語を彩る。
そしてうっかりしそうになる千世の専属メイドの佐藤と鈴木、
彼女らも入学のハードルが低い梅ノ森学園の生徒である。
4.内容はここまでの登場人物の説明から想像できる通りの作品である。
インナーや肌色の描写も多く、決して子供に見せる類の作品ではない。
5.また本作は想像以上に猫が登場するが、
アニメ的な描写で猫好きに奨められる作品でもない。
6.OPも猫をテーマにしてはいるが、小っ恥ずかしいのに中毒性があり厄介だ。
私は一時期サビの無限ループから抜け出せなかったこともある。
EDは、個人的には嫌いではない類なのだが、
タイトルコールにはとてつもない抵抗を感じる。
7.このように、一度書いたハーレムアニメのレビューを焼きなおす能力が
私には欠如していることを露呈しつつ、そろそろ纏めたいと思う。
この作品は、原作を知らないので原作が好きな方、
と言うよりハーレムアニメ大好きとうっとりする方、
と言うより単純に下着や肌色を眺めたい方、
と言っても矢吹健太郎が描く漫画版ToLOVEるほどエロくはなく
適度なエロさが好きと言う方には自信を持って勧められる。
□以前書いた感想
{netabare}レンタルDVDで視聴。原作は未読。コミカライズ版は既読。同級生でケーキを作ったり遊んだりする話。
このレビューについて、正直に書くと良作と言えるほどの作品であるとは認め難いが、思い出補正が掛かっており、若干評価が甘めになっていることをご了承頂きたい。
主人公は孤児で、名前は捨てられた時の状況に由来する。教会と併設する孤児院で暮らしていたが、孤児院閉鎖にあたりパティスリーストレイキャッツに引き取られる。現実には有り得ないほどの優しさの持ち主で、ヒロイン達の傍若無人な振る舞いにも怒ることなく接している。
ヒロインの一人は主人公と同じ孤児院で育った孤児だが、閉鎖際彼女は孤児院のシスターに引き取られた。当然主人公とは幼馴染で、今はパティスリーでバイトをしている。想いと逆のことを言う「狼少女」とされているが、それには幼い日の主人公との思い出が関わっている。
ヒロインの二人目は主人公たちが通う学園理事長の孫娘。佐藤と鈴木と言う二人のメイドを常に伴っており何不自由の無い生活を送っているように見えるが、多忙な両親と会えない寂しさを募らせている。主人公のことは下僕として扱っている。
ヒロインの三人目は主人公の姉が拾ってきた寡黙な少女。自分の過去について語ろうとはしないが、相手の気持ちがわかる優しさ殻来るもので、パティスリーの面々と触れ合う内に口数も増え話し始める。髪形が特徴的で、口癖はそのイメージ通りの「にゃあ」だ。
その他に主人公の姉、主人公の親友1(二次元ヲタク)、主人公の親友2(硬派な格闘家)、語尾が特徴的な委員長、ヒロイン(孫娘)の幼馴染などが登場するが、幼馴染が登場する際は必ず騒動も一緒に登場する。
この作品で一番訴えたいのは、私は第一話の最初のシーンでハマってしまった、ということ。なのでそれ以降の話を同じテンション・期待度で見ているとガッカリしてしまう。話自体は極ありふれた、登場する女性キャラは大概主人公のことが好きなハーレムものだ。主人公が色気を出す(そのように見える)とヒロイン二人が暴力を振るう、これもよくある設定。
しかしその暴力的なヒロインが実は凄く優しい良い娘なのだと、そういう目で見れば粗暴な言動も理解できる。もちろん主人公も100%ラッキースケベなわけもなく、これは殴られて当然と言うこともある。
作品の評価は微妙だが、私は気に入って何度も見ているので、OPやEDも耳に残っているし、各話毎に監督が違うと言った見所もあるので、暇があれば見て頂きたい作品だ。{/netabare}
□追記2016/05/07
第3話の原画に杉本功、タイトルロゴデザインに百足屋ユウコ(これ本名?)。