Lovin さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見た感じ
DVDで視聴。サーカスよりアクロバティックな体操を見せる話。ここでは2期と思われる新たなる翼を含めて記載する。
主人公は中卒で単身アメリカのカレイドステージのオーディションに向かうが、トラブルに巻き込まれ遅刻する。遅れて到着するも、審査員をしていた憧れの存在である花形プレイヤーに断られたが、トラブルの現場に居たオーナーに見初められて入団を許可された。海外にはサーカス学校なるものがあるが、日本にはなくプレイヤーとしての基礎が無いことに苦労しながらもステージへの憧れを募らせる。
主人公の憧れの花形プレイヤーは、世界的企業の社長令嬢。幼い頃に父母と見たカレイドステージが忘れられずステージを目指した結果、舞台のクライマックスで披露される誰も真似のできない大技を身に着けている。家庭環境に悩みを抱えつつも、ストイックな練習でステージに立ち続ける。
この作品は登場人物が少し多めで重要人物も多い。カレイドステージ内外にストーリーを左右するような人物が数人いるが、そのうちの誰かが突出して重要なわけではなく、特にステージ内の人物は仲間であることが描かれているため、誰が重要という解釈はできない。強いて言うなら主人公は寮に住んでおり、その住人に親友と呼べる友人ができる。
この作品は新たなる翼も数えると4クール51話と少し長いが、展開が一般的に名作と言われる作品に近いものがあり飽きずに楽しめる。カレイドステージ一辺倒ではなく、それ以外の可能性を模索させたり、ストーリーに上手く道草させながら、主人公の集大成かと思いきやそれまで関わってきた人物全てを巻き込み、大団円と言える最終話につながっていく。
視聴前は少女向けの作品なのかと少し危惧していたが、内容はいまどき珍しいスポ根もので凄く熱くなれる作品なので直ぐにのめり込んでいった。スポ根といってもそれだけで終始するのではなく、1~3話程度のハートフルな話も織り交ぜられていて、家族や仲間との交流を意識させられたりもする。この作品は是非鑑賞頂きたいと思う。
私がこの監督の名前を知り、好きになるっきっかけとなった作品で、「おジャ魔女どれみ」「ケロロ軍曹」「ARIA」シリーズを手がけた佐藤順一だ。現在放送中の「たまゆら」シリーズも彼が監督を務めているが、彼の作品は心温まるものが多く、疲れた心を癒してくれることがある。監督がさとじゅんと聞くと期待してしまうことも多い。
あと特にOPが印象的で、米倉千尋の曲はそのうちカラオケで歌ってみたいと思っている。EDも経緯はわからないがSOPHIAが手掛けたりもしていた。