くろゆき* さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ひとチラにつき、120円!
みなさんの評価を読んでいると、ふうせんかずらに否定的な方が多い感覚ですね。
でも観察者が介入すること、そして人間の姿をとるという設定。現象に対抗できない
無力感。なかなか悪役としては良く出来ているなと感じました。
だが人間の姿をとる
からこそ、抗う気力が湧く面だけは確かだと思います。
あれが天の声だったら?
それこそ「神の意思」になってしまい、なんでもありになるんじゃないかと。
あくまで制限された空間での実験の象徴。ふうせんかずらも制限された状態での介入。
意外とバランスが取れていた気もするのですが。
ま、これは個人的な感想ですけれど。
もう一点、ちょっと残念な点。
あまりに説明的な台詞が多いところ。
ラノベだから?原作を読んでから触れるべきことなのでしょうけれど。
いわゆる地の文を語りにせずに、複雑なココロの動きを表現する映像を作ることは、時間の枠に収めるという点でも厳しいのはわかる。
それでも、やっぱりアニメだから「映像」で魅せる努力はして欲しい。
マイナス要素の感情を表現すると言う意味で
悪の華を対象に出しますが、感情表現を映像で勝負しているって思う。
漫画原作との違いはあるとはいえ、決して不可能だとは思えない。
1コマの迫力とかそういう面でもう一歩工夫が欲しかった作品です。
最後にミチランダムですが。
作品を面白いと思った方なら観たほうがよいと思います。
カコランダムで終わりだと何も彼らの関係が変わらないまま終わってしまうので・・・
自分は原作未読(読む候補には入っている)で、先についてなんともいえないのですが、
ミチランダムは、太一と伊織の関係が少し整理されるストーリーでした。
繰り返しで成長しないような関係にも、明確な変化が生じたと思います。
ココロの動きってやっぱり青春物の華ですね。ハーレム物も
単純に楽しくてよいけれど、心象を大切にした作品がもっと増えて欲しいなあ。