りんご さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
恋愛友情勉強……青春の教科書。
放送当時は小学生でした。
リアルタイムで観ていた気もしますが、おそらく完走はしていないかと思います。
小学生には理解出来ない作品で、やっていたから観ていた程度でした。
恋愛なんてまだ知らないし、物語を理解して楽しむような年齢ではありませんでした。
ニコ生一挙で視聴しました。コメントがあると、当時の時代背景なんかも解説してくれたりするし、
懐かしいいろんなことを共有できるのが楽しいです。
コギャルとか学生の喫煙の描写、自宅電話、当時流行っていた歌、いろんなものの実名が出たり、
放送時間帯?ナニソレ美味しいの?と言わんばかりの展開を惜しみなく描いていくのは、
当時普通でしたね。
演出、音楽その他もろもろ、GAINAX・庵野秀明らしい作品です。
前半の神っぷりはさすがです。文字や暗転、色の使い方、独特の演出たちは、
この作品にとてもマッチしていて、エヴァだけじゃないぞと主張しているようです。
漫画をそのまま使う作品はたぶん他にありません。
当時の原作の進行具合から、アニメの終盤と総集編の多さは残念な感じですが、
原作の販促は大成功です。
ストーリーはこの年になって観ると、まさに青春の教科書である作品だなと思いました。
雪野と有馬の純粋で綺麗な恋愛、つばさやまほとの友情、いろんな家庭のいろんな事情、
思春期に読むにはうってつけです。
……うってつけ……かな?笑
いや、そういうのが一段落した頃に読むのがちょうどいいかもしれない。
少女漫画の主人公が恋する男の子ってどの作品でもわりと外見も中身も完璧な子が多くて、
実は内に秘めたあれこれがそれぞれの作品に味をつけていくものですが、
この作品の味、特徴である有馬のダークさは、「ヤンデレ」の域に達する。
コメントでは「有馬のソウルジェムが濁る」というおもしろ発言があったので、
そこまでメンタルやられずに済みましたが、実は原作ではもっとドロドロしているようで……。
今度機会があったら読んでみたいです。
余裕のない相手役って好きです。自信過剰だけど嫉妬深いキャラは多いですが、
雪野の行動にあんなに一喜一憂する有馬がとてもかわいい。彼には幸せになってほしいです。
こういうレベルの少女漫画、少なくなりましたよね。
ニコニコではOPが大人気でOPがあった時の喜びっぷり、
なかった時の落胆っぷりには笑わせてもらいました。