退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
わすれないで
人間は必ず死にますね。
わたしは、絶対に死なないよと言い切れる人は
手を上げてください。はい、無理ですね。
死ぬのが怖いとか、死ぬのが不安だとか
ああだこうだと悩んだところで最期は絶対に死ぬんですね。
これは、生まれた時から決して避けることのできない単なる事実です。
では、例えば死後の世界(天国や地獄やあの世)はあるのか?それとも無いのか?
僕は、今までダラダラと生きてきましたけど、
まだ一度も死んだことがないですから、そんなこと聞かれても困りますね。
考えたところで全く分かりませんし、正直どうでもいいことです。
では仮に死後の世界(あの世)というものがあったとしましょうか。
あなたなら、その死後の世界に何を持っていきますか?
大切な家族や恋人ですか?
苦労して蓄えた財産ですか?
お気に入りの服や車や高級マンションですか?
たとえどのようなモノに思い入れや未練があったとしても
何一つとしてあの世に持っていくことなどできませんよね。
だって自分以外の全部はそのまま元いた世界に残るでしょ?
人間は死ぬとき、たった一人きりで何ひとつとして持たずに死んでいきます。
困りましたね、これではあまりにも寂しいですね。
もしも、もしも仮にでもあの世というものがあるならば、
大切なものを何か一つだけでも持っていきたいものです。
そして僕は、歴代最高といっても過言ではないこの[蛍火の杜へ]と出逢いました。
この作品のあの場面を号泣しながら何回もくりかえして鑑賞してたとき、
僕はたった一つだけ大切なものを持っていけることに気がつきましたょ。
それは、あらゆる世の中の財宝や名誉など足元にも及ばない・・・
人生さいごの瞬間に一番ふさわしい願い・・・そして想い・・・
これだけは、閻魔さんとか何かスゴそうな神様が文句を言ってきたとしても、
僕は断じて、否定される気はまったくないです。
※この作品に対して僕のようなケガレた人間の
文章を書くことが非常に罪悪感でした。
お疲れ様です。m(__)m