Lovin さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:橙乃ままれ(2ちゃんねる)
監督:高橋丈夫
シリーズ構成:荒川稔久
キャラクターデザイン:工藤昌史、烏宏明
制作:アームス
話数:1クール全12話+総集編1話
OP:「向かい風」
by YOHKO
ED:「Unknown Vision」
by 新居昭乃
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■主な登場人物{netabare}
魔王
頭脳派で勇者の訪問を待ち望んでいた
勇者
肉体派で魔王を倒そうと単身突撃した
女騎士
勇者に匹敵する実力だったが今は修道女
メイド長
魔王の幼馴染でメイド道に目覚めた
メイド姉/農奴姉
魔王が代理を任せるほど勉強熱心
メイド妹/農奴妹
幼いが魔王が認めるほどの料理の腕
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■感想
TV放送を視聴。原作は未読。戦争をやめさせようとしていると思われる話。
主人公の一人は勇者でDTらしい。パーティのメンバーを置き去りに魔王を倒しに行くが、魔王と真面目に話をしているうちに篭絡されてしまう。見た目普通の青年に見えるが、パフォーマンスで山を吹き飛ばすほど能力は高いらしい。
主人公のもう一人が魔王で、実は温和で包容力を感じさせる身体を持っている。未来人かと思わせるほどの技術や先見の明があり、それらの話を聞かせることで魔王の剣となることを決意させた。積極的な割りに初心で運動不足を気にしている。
主役クラス以外のキャラも個性的で面白い。男勝りな女騎士、魔王と幼馴染のメイド長、農奴出身の姉妹、戦死した先王の跡を継いだ若き王、エロい爺さん、やり手の青年商人など、登場人物の殆どがそれぞれの目的(究極的には戦争の終結)に向かって生き生きとしている。
この作品は狼と香辛料と雰囲気が似ていて、農法や経済の話となると少し説明のようになってしまうが、それが無ければ私のような学の無い人間には理解できないだろう。しかしそういうところも楽しめるのが狼と香辛料と同じで、レビューのための復習のつもりで見ていても見入ってしまうほど次の展開が気になる。
残念なのは1クールで終わらせたことだ。農業、経済、戦争など、この先の展開がもっと面白くなりそうな終わり方で、勇者と魔王と女騎士の三角関係だけ無理矢理落ち着かせたような状態になってしまったこと。個人的にも当たりだと思うし、この作品に関しては2期を望む声は大きいと思う。
キャストも私が名前を知っていると言う基準で言えば豪華で、魔王は塚本天満、勇者は小鳥遊宗太、女騎士は峰不二子、メイド長は戦場ヶ原ひたぎ、メイド姉は山口如月、メイド妹は金剛型姉妹、若き王は柳生宗朗、エロい爺さんは原田正平、青年商人は架地哲士・・・有名な声優さんばかりで、それだけも見物のひとつかもしれない。
■蛇足{netabare}
原作表記の真偽は知らないが、Wikipediaを参考に記載した。
巨大掲示板2ちゃんねるへの投稿が元らしいが、その際固有名詞を使用しないのが通例らしい。
その結果、本作品には固有名詞を持つキャラは登場しない、ということらしい。
{/netabare}