ともか さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もっと改良の余地があったと、考えてみたくなる。
ゲーム原作(未プレイ)、 1クール(全12話+TV未放送1話)、 2012年夏放送。
TV未放送分は未視聴。
あらすじは複雑で上手く書けません。
最下部にwikiのものを貼らせていただきました。ご容赦ください。
評価の難しい作品でしたが、
結論から言うと前半~中盤は好きで、後半は嫌いです。
8話辺りまでは「選挙」の要素が強いです。
主人公の大島(おおじま)が様々な戦略を駆使して、
部員とお菓子に囲まれながら、選挙活動を繰り広げるお話。
この選挙戦が、かなり本格的で見入ってしまいました。
それだけではなく、笑えるところもとても多くて楽しかった。
笑いは ほとんどキャラ頼みだった印象も受けますが、
結果的に面白かったのだから個人的にはOKです。
8話辺りを境に、後半は妙にシリアスな展開に。
チョコレートが恋にも関連しているお話になってきます。
前半から何度も出てきた写真の意味が、ここまで来て分かるし、
1話の冒頭でいきなり見せた伏線も終盤でやっと回収。
引っ張りにも程がありますね…
そう言いつつも、乗せられた私は軽かったということでしょう(苦笑)
わけの分からない「組織」とかが出てきて、ペースも駆け足どころではなく
シナリオを追いきれなくなってしまいました。
さらに、原作を知らない私から見ても明らかに端折られすぎなのが分かって、深刻な尺不足。
最終話の選挙結果も、{netabare}描写されないままで終わります{/netabare}。
個人的な希望「こうだったら良かったのに」 (ネタバレ度は低いと思います)
{netabare}キャラも、せっかく個性派揃いなのに、掘り下げが少なくてもったいない。
主要級の人物が1クールにしては多すぎた気がします。
個人的な考えですが、
2クールの尺で、端折られた(と思われる)部分を入れた上で、
各キャラの掘り下げまで丁寧に描写してくれれば満足だった。
どうしても1クールでまとめるのなら、
前半~中盤に選挙のお話、
後半に ①顧問の先生とその妹(次期生徒会長の最有力候補者)の関係
②付け足したようなメインヒロインのお話、
という構成は良くなかった。
「いじめ問題」辺りをナシにするだけでも、
後半の駆け足部分を補う尺がある程度取れた気がします。
他にも思うところは多々あるのですが、際限がないのでこれ以上書きません。{/netabare}
作画について、
やや独特な感じですが、安定感が抜群で、個人的に好きな絵柄です。
そして、どこかで見た気がすると思って調べたら「アマガミ」と同じ作画監督ですね。
合田浩章、覚えておきます。
音楽は雰囲気で聴く感じ。印象は薄いけれどゲームらしい感じの曲に思えます。
OP曲: シグナルグラフ
ED曲: 風のなかのプリムローズ
右肩下がり、終わり方に難ありなのが痛手でしたが、
8話までが充分に面白かったので、総合的に見れば時間分くらいは楽しめました。
あと、次回予告のミニ会話劇も面白かったです。
ただ、どういう方にオススメできるかを聞かれると、答えに困ります。
選挙の戦略とか、個性的なキャラを見たい方、興味があれば… でも責任は持てません。
あらすじ(ネタバレではありません)
{netabare}生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、
幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、
大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。
そんな時、次期生徒会長最有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理および廃止」を提案し、
ショッケンは廃部の危機に陥る。
部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、
裕樹を対立候補として立候補させようとする。
裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。
かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。{/netabare}