ともか さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

全体的に質が高くて、歴史に興味がなくても観られそう

ラノベ原作（未読）、　1クール（全12話＋総集編1話）、　2012年夏放送。
総集編は未視聴。


現代から戦国時代へとタイムスリップした、戦国系ゲームマニアの男子高校生が主人公。
メインヒロインの織田信奈（おだ のぶな）をはじめとして、戦国武将たちは女性になっている人物が多い。
主人公はタイムスリップと同時に、なぜか木下藤吉郎（＝のちの豊臣秀吉）のポジションに入って、
戦国系のゲームで培った膨大な知恵を活かしながら、
織田家の家臣となって、ともに戦国の世を生き抜いていく物語。


※私は戦国時代も含めて歴史に興味がありません。そのような視点でのコメントになります。

まず、歴史に詳しい方は、史実との違いを見比べてツッコミを入れながら観られそう。
個性的なキャラも多くて「あの大名がこんな姿に…(笑)」とかもあって、
観る人によっては かなりの良作にもなりそうな気もします。

歴史に興味のない方は、内容が頭に入ればベストでしょうが、
単純に流れを追っているだけでも、案外気軽に観られる気がします。
個人的には作画・演出・声優・BGM・キャラ、全てにおいて高水準な出来で、
特別に面白かったわけではないものの、難なく完走することができました。

いずれにしても、物語面をどう捉えるかで評価が分かれる気がします。
個人的には、ご都合主義が やや目立つ気がしました。
特に{netabare}最後の、主人公が死んだかと思ったら、実は生きていました。{/netabare}は、どうなのでしょう…。
でも、そうしないと物語が後へと繋がらないから、難しい所ですね。
キャラの個性、戦闘の演出等の面で楽しんで、物語は一切気にしない、
という視聴方法も一つの手に思えます。


声優や、作画や音楽を含む「演出」の面について、まとめて言及すると、
声優については全員、キャラの役を見事に演じ切っていたと思います。
キャラの絵柄は全体的に丁寧に描かれているし、
戦闘シーンは躍動感のある映像に加えて、BGMも良かった。
OP曲は戦国系らしく格好良いのだけれど、個人的に好みかと聞かれれば普通です。
ED曲は静かな雰囲気だけれど、主人公に対する信奈の想いや、静かに燃える闘志が現れている感じ。

OP曲： Link
ED曲： ヒカリ


キャラについて、
登場人物が多い分、それぞれの出番が限られています。
大きく分けて、オジサン系（男性キャラ）・お姉さん系・ロリっ子系の3つに分類できそう。
それでもみんな個性が強くてキャラの被りがないから、名前を覚えなくてもあまり問題なかった。
私は特定のキャラを気に入ることがなく、1期時点でキャラに思い入れは無いです。
強いて言えば無難に信奈が好き、でしょうか。


全体的に出来が良く、おおむねバランスよく面白い作品でした。
信奈はまだ天下統一の道半ばだけれど、ひとまず中間点として綺麗にまとめられていたと思います。
第2期も どうやら放送されそうですし、この先も期待できますね。

なお、私はニコニコ動画の一挙放送で視聴したのですが、この作品は動きのあるシーンが多く、
これから観る方には、なるべく良い画質で視聴されることをお勧めしたいです。
歴史が特に好きではない方も、時間があれば試しに観てみる価値はあると思います。