sinsin さんの感想・評価
1.7
物語 : 2.0
作画 : 1.0
声優 : 1.5
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:----
超現実。
数話見ただけの感想。
【良い点】やっつけ仕事が、裏目に出て超現実を作り出した点。
【悪い点】作画。声優のやる気のなさ。
【総合評価】この作品は、未来の世界でチャージマン研(10歳男)が、ジェラル星人とゆう全く相容れない生物と、地球の平和をかけて、日々戦う物語である。
そんな、チャージマン研!の世界観。
研=本質=日本人の心、安心。
対比
ジェラル星人=異物=理解出来ないものへの不安、恐怖。
ジェラル星人の行動は、奇想天外。人間には、決して理解できない独自の価値基準。絶対に相容れないものとして描かれている。つまり根本にある、人間の理解出来ないものへの不安、恐怖を、ジェラル星人は、表現している。
研は、常識的日本人として描かれる。
テーマは、「得体の知れないものから日本人の心を守る」だと思う。ちょうど放映期間が高度成長期であり作者は、よく解らん得体の知れないものに、日本人の心が失われつつあることに危機感を感じたのかもしれない。
超展開。
5分間の中に整合性と起承転結を、求めるあまり力技とゆうべきか、強引に物語をロジックで作ろうとするから、人の想像力を超えた展開。超展開を生み出す。強引だが、物語として整合性は保っていると思う。
また、各話で取り上げる話の内容も、人間の理解出来ないもの、不安、恐怖をあおるような題材で、研は、その不安、恐怖を解消する者として描かれているのだが…。
いかんせん、5分で決着がつくような簡単な問題ではなく、デリケートな問題の為、見終わったあと不思議な余韻が残る。果たしてこれでよかったのだろうか…とゆうような倫理観において…。意図せず、それも一つの味になっている。
そして、5分間とゆう縛られた世界においてジェラル星人は、根本的に弱すぎる。
全てにおいて、5分間に縛られた世界観は、意図せずある意味全く新しい世界を構築してしまった。そして、アニメだからこそ許される超展開が、その超現実的で抽象的な脚本と共に、アニメの持っている抽象的芸術性を、意図せずに獲得してしまっている。
まあ、未知なる物への猜疑心が、根底にあるのは、確かな作品。
作画による表情も、安定せず不安を増幅させるものとなっている。意図せず。音楽もテーマにそって不安をあおる。
SEもあったりなかったり。
ただ、5分間の抽象的超現実空間を、意図せずとも作り上げた事は、確かな作品。
その功績は、少なからずあっても良いと思う。