こたろう さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
特殊な食材は普通に調理できない
巷ではなんだかジョジョ人気。
昨年秋にはTVアニメ化された第一部、第二部もなかなかの出来で評判もよろしいようで。
ですが、ジョジョと聞いて多くの人が連想するものといえばやはりスタンド(幽波紋)を使った特殊能力バトル。
この作品は、怪奇バトルの色が強かった初代、二代目から微妙に方向転換されたスタンドバトルの第三部。一番知名度の高い三代目ジョジョをアニメ化したOVAです。
漫画で第三部が連載されていたのが90年代始め頃。
このアニメが作成されたのが93年ということなので、当時のマンガ原作の人気に乗じて順当にアニメ化された作品と言えるでしょう。
天下の週間少年ジャンプ漫画なのにOVAによるアニメ化。
これはジョジョという漫画がいかに独特であったかを示しています。もともとグロくて過激な表現が多い作品ですが、北斗の拳や幽遊白書などがTVアニメになっている事を考えれば、その点だけが理由ではない事は明白です。
北斗の拳はアニメになった事が驚異なので別格ですが、20年前の当時は深夜アニメもロクにない時代。やっぱりキャラグッズ売ったりは無理だし子供が観るものじゃないとの判断だったんでしょうね。
実際、ストーリーや登場人物は多少割愛されているものの、原作のもつ世界観を極力崩さないように配慮したアニメ化。誰にも真似できないクセのある奔放な表現を再現しようとしてあります。
ただ、正直をいって、アニメとして全く華のない作品ともいえます。
荒木漫画の絵を使い、原作を大事にしつつストーリー構成して、セリフも原作を尊重しながら脚本を描いて、カッコイイバトルになるような演出を施す。
アニメの作業として正しくアニメアニメしてるし、原作を陵辱してるとも思えない出来だとは思うのですが・・・・やっぱり、アニメとして観ても全然面白くなかったのです。
なんだかよくわからないのですが、重くるしくて爽快感に欠けるバトルアニメ。
大好きなジョジョがアニメになったという事で当時喜んで視聴しましたが
「うーん、なんか微妙。こんなもんだっけ?ジョジョって?」
という感想しか持てなかったのを鮮明に覚えています。
声優さんも、当時としては一級の方々があてており演技としては文句ないのですが・・・・
主人公のジョジョと敵役のディオ。もうしわけないですが、ミスキャストではないかと思うぐらい私にとっては違和感がありました。
脇役声で主役や重要キャラやってんじゃないよ!って(`・ω・´)
言っちゃった・・・(^。^;)
ほんと申し訳ないですが、偽らざる感想です。
つくづく、ジョジョってアニメに向いてない作品だったんだなぁー、と思う次第でした。
それだけに、最近になって作られた、先般の1部2部のアニメの出来には驚きです。
「ジョジョをアニメにする」のではなく「ジョジョのようなアニメを作る」という発想が素晴らしかった。
同じ発想でこの3部も再アニメ化プリーズ♪