sinsin さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とてもチグハグな作品。
【良い点】ギルガザムネのデザイン。ギルガザムネの魅せ方。
【悪い点】チグハグ。統一的イメージがなく、断片的な印象。ロボット戦のミリタリーバランスがめちゃくちゃ。
【総合評価】ウーン、全部観終わって思うことはこの作品、リアルロボットアニメとはなんなのか?とゆうことに対して迷走に迷走を重ねた作品ではないかとゆうことである。
一貫して貫かれていたと思われることは、強さとはなんなのか?とゆう問いかけだろ。
勿論、技術的な強さもあるし判断の能力、判断の早さ、時には生き延びる為の奇想天外な発想が大事とゆうことを全編にわたって描いたと思う。
「全く主人公達は、オカルト的なものにすがってはいなかった。しかし、そこに注力しすぎた印象」。
その結果結局誰が強いか良く解らず、前半から後半まで結局安直にも奇襲したほうが強いとゆうことにもなり、主人公達の成長もあまり強く感じられなかった。
ギガノスの蒼き鷹(主人公のライバル)は、設定上強いとゆうことになっていたようだが、奇襲などの戦況によって簡単に素人のケーン(主人公)に押されて、撃退される事もしばしば。
「本当に強いのか?マイヨ(ギガノスの蒼き鷹)」。
同時にそのことによって、主人公が活躍する楽しさのカタルシスもあまり得られない。
成長して強くなり、強い敵を倒すとゆうような正統派のカタルシスは全編を通じてあまり感じなかった。
ドラグナーの世界観。
ギルトール(ギガノス帝国軍元帥)は某国の将校だったが地球の腐敗を憂い、月面の各基地に駐屯していた地球各国の駐留軍を纏め上げて反乱を起こし「統一帝国ギガノス」の実質的指導者となる。
ギルトールは、地球の腐敗を憂いだ清廉潔白の反乱者とゆうことか。
ギガノス=清廉潔白?
ぜんぜん違うぞ…。そのような描写は1話から一度もなかった。
殺されたギルトールが清廉潔白な志持ってるって描写もなかった。
「美しい地球が…」とか言ったとたんに殺されただけだ。それだけで視聴者に理解しろというのはどうかと思う。
じゃあ、地球連合軍腐敗してるのか?いや、特にそんな描写はない。結構寛容な人多い。地球連合軍。最後地球連合運の司令官色々と無理を聴いてくれたような気もする。とゆうか軍の頂点に立つ司令官としては甘すぎるぐらいだと思う。
シリーズ構成?脚本家?監督?設定わかって作ってるのか?疑問に思う。
初代ガンダムか、Zガンダム補完するつもりで創った設定だろうが…。スタッフが活字でしか理解していないと感じる。
リアリティを無理やり作ろうとした結果、娯楽性との兼ね合いの中めちゃくちゃになってしまった作品だと感じる。
ギガノスは、選民思想を表していると思うのだが。実はそれほど単純ではないと思う。
前半から一貫したテーマ性を考えてみる。
ドルチェノフ(ボス)、ギガノス(敵国)=腐敗政治。
対比。バランス=ケーン。
マイヨ=反腐敗政治、清廉潔白な志。
大切なのは、ケーンが地球連合軍の意思を表してはいない事である。そのため地球連合軍のイメージがぼやけてしまい、前半のギルトールの志がぜんぜん表現できていない。
その結果、重要なマイヨとゆうキャラクターの志も良く解らなくなっている。
これは明らかに演出の失敗である。
ロジックの上で想像されるテーマは「人は自由な意思を持ち、利害など考えずに純粋に行動しろ」ということだと思う。
大張氏の作画は、この作品の見所だと思う。あとは、気になったのはバンクシーンの多さ。
時折、作画が突然よくなる。46話の大張氏の作画のD1カスタムは別物だと感じる。
どうせなら全編そのテンションでやってくれたらよかったと思う。
それ以外は、チグハグな印象を全編をとうして感じた作品。
最初から最後まで「リアルロボットアニメ」とゆう言葉に縛られた作品でもあると思う。