yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメの魅力を再確認した!
原作を読まずに視聴したが、あまりの魅力に全話視聴後原作を読んだ。この作品は原作以上の出来である。
内容としても原作をほぼ忠実にアニメ化している。この忠実度がハンパない!会話の「てにをは」はもちろん、「~だけど」×「~だけれども」○ まで忠実に再現している。声優さんは大変だったそうです。2冊の原作を15話と、贅沢なつくりをしていることも大成功の要因のひとつでしょう(セカンドシーズンの物足りなさは尺の影響も大)。
なんといっても特筆すべきはヒロインごとにオープニングが異なり、かつ、そのヒロインが歌を歌っていることである。どの曲も、そのヒロインらしさが反映された素晴らしいものなのだが、個人的には、千石撫子の「恋愛サーキュレーション」を一番としたい。歌・アニメーションともに最高の出来なのだ。
各ヒロインはそれぞれに個性的で魅力あふれるキャラなので、嫌いなキャラというのは全くないのだが、特に好きなキャラというのは人それぞれにあるであろう。かく言う私は、「ひたぎ」「撫子」のツートップである。あえて言うのならば、超毒舌と素の可愛らしさのブレンド具合が最高の「ひたぎ」に軍配を上げたい、全く個人的に。
それと、エンディングにも触れないわけにはいかない。この曲も名曲といっていい出来で、テレビ放映時の最終話であったつばさキャット其ノ貮のエンディングで流れた時には、不覚にも泣いてしまった。映像も音楽も声も全てが奇跡的な次元で融合した神に祝福されたような刹那であった。これを観ないというのはあまりにもったいない。万難を排してでも視聴することを強くお勧めする。
本編からは少しはずれてしまうが、完全限定盤ディスクに付属されていた後語CDについても触れておきたい。小説などの「あとがき」ならぬ出演者の収録後の「あとがたり」。各物語につき約40分にわたる語りが納められているのだが、これがなかなか面白い。暦役の神谷浩史とその物語のヒロインの二人(「するがモンキー」だけはヴァルハラコンビ)であれこれ語っている。そもそもの化物語との出会い、オーディションの様子、自身の解釈、収録時の苦労話など思った以上に赤裸々に語られている(ように感じる)。なんだかんだと各物語4~5回ぐらいは聞いてしまった。西尾維新はもっと聴いているらしい。聞ける環境にある人にはぜひ聴いていただきたい一品です。